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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 三話
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来を失わせた。私は――人殺しだ」
俯きながら、そう言った此奴を見たら……殴れねえよ。だってよ、その顔……あん時の彼奴(キリト)そっくりなんだぜ……?
何で突然俺に此奴がこんな事話したのかは、分からねえ。けど、やっぱり此奴はキリトの妹で、俺の従妹なんだな……そう、この時はっきり感じた。


「その後は酷かったよ。あらゆるものを避けて、ずっと自暴自棄になっていて、自分一人でも戦えるために回避を身につけて、フィールドとかダンジョンに潜り続けて、ろくに寝ないで攻略に躍起になって……終いには『白の死神』って呼ばれるような、人になっちゃたよ」
「……よく生きてたな」
苦笑して言うと、かすかに、自嘲気味に笑う気配。

「……自分でも偶にそう思うよ」
あぁ。だろうな。んでもって、死ななくて良かったぜ。

「……で?それがまたある程度おとなしくなった、と……理由を聞いても良いか?」
首捻りながら聞くと、キリカは昔を懐かしむみてぇにほんの少しだけ、微笑んだ。


「……去年のクリスマス。たまたま血盟騎士団の一員に会ってさ、その人、私の心の奥底を刺激するように言ってきたから、思わず感情剥き出しに言っちゃたんだよね。その時、私は躊躇いもなく自分の存在を否定して死のうとした」
『…………っ』
一瞬だけ、背中に寒気が走ったのが自分でも分かった。
勘弁してくれって……


「だけど、私は求めていた。サチやみんなが死んだ時、何よりも私は――――助けて欲しかった」
助けて欲しかった……ね……
こんな話の時になんだけどよ。何だよ意外と女っぽいとこあんのな。
キリカの言葉が続く。

「ずっと、助けての一言が言えなくて、人の命を奪った私に言う権利はなくて、そのせいで私は死ぬ理由を探そうとしていた」
「死ぬ理由?」
思わず、聞き返しちまった。
どうにも……その頃のキリカの様子が、いつかの何かと……。

「死んでもしょうがないって、諦めるような死をね。異常なほど攻略に邁進していたのはそのためって言ってもよいね」
……成程な。死にてえほど苦しいが……何も出来ずに死ぬのは嫌で……ってとこか。
分かったように言うのは簡単だけどな。正直、そん時の此奴の心証は計れねえわ……

「その人は言った、苦しいから逃げ出すのは駄目。苦しいまま終わってしまったら、冷たい闇から永久に上がれなくなる。悩んだり苦しんだり悲しくなってもいい、時は鬱うつになっても、迷惑かけてもいい。自分の死で逃れるのは駄目、 全部なかったことにすれば、私の中で生きている記憶を殺すことになる。笑ってもいい、楽しんでいい、嬉しいこともしていい……生きたいって口にしてもいい、光に入っていい……そう言われた。」
「死を罪滅ぼしの方法に
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