コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 三話
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が止まった。妙に思って、隣のキリカを見てみれば……
「お、おい?」
思わず、どもっちまった。
キリカは目を見開いて固まり、しかもその目はまるで震えるように焦点が定まっていなかった。驚いてん……のか?分かりにきぃな……
そんな事を思ってるうちに、キリカはつぶやくように、俺に聞いた。
「あのさ……従兄」
「あン?」
だからか?ちっとだけ、予想が足りなかったのかも知れねえ。
「月夜の黒猫団……って、聞いた事ある?」
「…………!」
今度は俺が驚く番だった。いきなりその名前が出るとは思って無かったぜオイ……
「なんで……」
……なんで?いや、違うだろ。何考えもせず口出してんだ俺らしくもねえ。キリカの驚いてたタイミングや、その先に出て来たあの名前。答えなんざ限られてる。
「いや、そうか、お前も……“あったんだな?”」
何かが、あったんだ。こいつにも……俺達と、同じように。
「……うん」
目をそらしながら、キリカは極小さく頷いた。その眼の光は、読めなかった。
そして、キリカはゆっくりと話し出す。
「さっきいったよね?私達の世界と従兄達の世界の差異は、従兄が居ない事だけだって。あれ、嘘。私達が分かる限り、この世界と私達の世界の違いは、2つ……一つは、従兄が居ること。もう一つは……」
あぁ、其処まで言われちまったら、もう分かっちまうじゃねぇか。
考えた事はある。けど、一度もはっきりイメージした事はねえ。何でか?簡単だ。考えたくねぇんだよ……
「サチが……私達の世界ではもうこの世に居ないこと」
「…………」
彼奴が……彼奴まで、俺の前から居なくなる事なんざ……
暫く、俺とキリカは黙ったままだった。
しかし、沈黙ってのも永遠に続くもんじゃねぇ。
「私ね――」
其処からの話は、キリカの一人語りだった。
大体の流れは、こっちと同じさ。
キリトがレベル隠して黒猫団入って、あの日、アラーム+結晶無効化のコンボトラップに掛かった所までな。違ったのは、キリトと一緒にキリカも同じ条件で黒猫団に居た事と……キリカがトラップに掛かった時、パニクって他の全員を無視して自分だけ逃げた事。最後に、他のメンバーに加えてサチも死んだこと。
正直言うとな、話聞いた時、此奴をぶん殴るか本気で迷った。「高レベルのお前がいざって時に逃げた?挙げ句彼奴死なせた?何の冗談だよふざけんな!!」そう言うか、マジで迷ったんだ。けどよ……
「私は、とんだ愚か者だ。自分が強いと勘違いしたから、約束の重さも知らず軽々と言って、いざ恐怖が襲いかかったら、仲間も兄も約束もサチも何もかも置き去りしてしまった。私が…………月夜の黒猫団のみんなの未
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