コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 三話
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なんだ、どうした?
ガタン!と音がした。キリカが、喘ぐように浅い息を繰り返して立ち上がった音だって事はすぐに分かった。おい、マジで何だよ、どうしたってんだ。
そして……
「あ、あ、あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
吠えるような、泣くような声をあげて、キリカは突如としてその場から走り去った。まるで……何かから逃げるように。
────
「っとだな……お前、味聞いただけだよな?」
「へ!?う、うん……多分……」
サチに聞くと、何というか自信なさげな言葉が返ってきた。つか最後……
「多分ってお前……」
そこは自信もって言っとけよ。
「だ、だって自信無いよ!突然だったし、私……何かしたのかな?」
不安げに表情を雲らせるサチ。まあ確かにいきなりだったし此奴と話してる最中だったのはそうなんだが……けど別に何もしてねぇよな此奴?少なくとも、俺が見てた限り何も無かった筈だ。
「はぁ……」
「お、おいドウセツ、どこに……!?」
ドウセツの溜め息と、キリトの声がして其方を向くと、いつの間にか立ち上がったドウセツが玄関の方に向かっていた。まあこの状況で此奴がしそうな事つったら……
「探しに行くのよ。それ以外にする事あるのかしら?」
だよな。
「い、いやそれは確かにそうだろうけど……」
キリトがどもる。さてと……
「俺も行くわ」
立ち上がり、玄関へ。後ろについた俺を、ドウセツは面倒臭そうに見る。
「……別に付いて来てくれなくていいのだけど」
そう言うと思ったぜ。
「あぁ。だろうな。ま、そう言いなさんな。人手は多い方が良いだろ?」
「なら、俺も行くよ」
キリトも乗る。と、サチがいきなり立ち上がった。
「わ、私も……!」
阿呆。
「お前はアスナと此処にいろ、此処に戻ってくるかもしんねぇだろうが」
「あ、うん……」
気持ちは分からねえでも無いがな。これ以上は惰性だし、大体いくらこの層だからって夜の森なんざ無闇に此奴に歩かせられっか。
と、ドウセツがため息を吐くのが聞こえた。
「夜道に女性について行くなんてね、やっぱりこの家の人間は変態ばかりだわ」
おー、ひっでえ。
「ははっ!ま、その逆の意味だと考えてくれや。護衛だ護衛」
と、言ってから気づいた。
「だとしたらもっと必要無いけど」
そりゃそうだ。ま、此処はごまかすごまかす。
「そう言うなって。ほれ、行こうぜ」
「はは……」
「はぁ……」
それ以上は、ドウセツも何も言わなかった。ただドウセツの顔にちっとだけ焦ったような表情が見えた気がして、けど詮索すんのは止めといた。
さて、捜索開始だぜ。
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