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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 三話
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く聞き耳を立てる。
元々スキルの恩恵で聴覚が良くなっているため、ドウセツとキリカの声が聞こえた。

「……ドウセツ」
「特に何も問題ないわよ。何かされた訳でもないんだから」
「そっか……ごめん」
「キリカが謝るのはおかしいと思うけれど」
隠し事は確かに怖えぇ。怖えぇが……けど、だからってもし俺が、彼女(ドウセツ)の内情に土足で踏み込もうとしていたのだとしたら、それを無条件で許される理由には流石にならねぇだろ。

だから今は信じよう。
彼女達に悪意がねぇなら、ま、そのうち話してくれることもあるかもしれねぇしな。

────

「えっと、今日のメニューはビーフシチュー、です」
「おかわりあるから、皆沢山食べてね?」
やべぇ滅茶苦茶美味そうじゃねぇか。
サチとアスナがなんか言ってるが返事する暇もねぇ。料理が美味そう過ぎて目が離せねぇ……

「…………」
「すっご……」
キリカの茫然としたような声がする。ドウセツ素直に感心しているらしかった。
実際俺らの目の前にある赤茶色のビーフシチュー、滅茶苦茶美味そうだ。いや、つーかサチとアスナが作ったんだ。99.9%美味いに決まってる。

「うっし!速く食おうぜ!」
「もう!リョウせかさないの!それでは、頂きます!!」
「「「「「「いただきまーす!(頂きます……)」」」」」」
ドウセツだけは静かな挨拶だったが、とにかく賑やかな食事が始まった。

────

「ん〜〜!!!」
キリカが目をキラキラさせながら叫んだ。作った二人は微笑ましくそれを見ている。
ま、気持ちは分かるぜ。実際さっきから俺もキリトも無言夢中で食ってるからな。と、キリカが突然俺の方を向くと、ジト目でこんなことを聞いてきた。

「うわー、兄はともかく従兄も毎日こんなの食べてるの!?」
「ん?おう。ま、ウチはサチが毎日な」
素直に答えると、キリカのジト目が半ば睨むように力を増した。何だよ……

「なんて贅沢な……!」
あー、そう言う事か……まぁ確かに毎日美味いプレイヤーメイドの飯食ってんのは他のプレイヤーからすりゃキレられる位には贅沢だわな。
……だからってそこまで睨まなくても良いじゃねぇかよ……

「あの、ドウセツさんはいかがですか……?」
と、サチがドウセツに遠慮がちに聞いて居る声が耳に入った。
ちなみにドウセツはさっきから一言もしゃべらずに静かに食事をしている。
言われてスッと顔を上げたドウセツに、サチは緊張した顔を向ける。
お前、たかが料理の感想聞くだけで、緊張しすぎだろ。

「美味しいわよ。普通に」
「ほ、本当ですか!?」
「嘘を言っても仕方ないでしょう?」
「よかった……」
それを聞くと、サチはほうっと息をつく。
何だ此奴。

「お前、なんでん
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