コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 三話
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あくまでも俺の意見だが……この事に関しちゃキリカの考え方は、見当違いってやつだ。
「たとえパラレルワールドでどんな事が起こってようが、お前のしてきた事はお前の真実だ。そもそも起こってる事はお前の世界とは違う場所の話なんだからよ、お前のしてきた後悔も、お前の乗り越えてきた苦悩も、一つも無駄なんかじゃねぇ。乗り越えてきたお前の生き方は、ここでたとえ何が起こってようが、尊重されるべきもんだ」
もし尊重されねえなんつー事があっても、少なくとも俺は認めねえよ。
「従兄……」
例えそれが此奴に取っては醜いことでも、其処から此奴が何かを学べる限りは、な。勿論他人に迷惑掛けるのはタブーだが……ま、俺らは身内だし、構わねえだろ。
「ちょっと分かりづらいよ……」
「つまりな、お前の人生に無駄な事なんか無かったって事だ」
そう言って、さっきから視界に写っていた其奴の方を見る。
「その証明が、お前の後ろにいるだろ?」
「え……、あ」
キリカが振り返る。そこには黒い着物に、黒い髪の女性が湖の淵に立っていた。対岸の林から出てきたのだろう。言うまでもなく、ドウセツだ。
「ドウセツとお前の間に何があったかは知りゃしねぇ。けど彼奴とのつながりはお前の生み出したもんだし、お前が罪と向き合いながら生きてきたこれまでの人生の中で、誇って良い部分の一つの筈だぜ?そのことは……お前が一番よく知ってるんじゃねぇか?」
言いながら何となく、キリカの頭に手を乗せてみる。って、そういや俺此奴と今日初対面だっけか。
なーんか初めて会ったきがしねぇなぁ……なんつーか、スグにやってるみてぇだ。
「ほれ、行って来い。俺たちにゃ言っちゃくんねぇが、一番心配そうだったからな。眼が」
そう言いながらもう一度ニヤリと笑うと、キリカは少し不思議そうな顔で俺を見ていた。
「……ねぇ、従兄」不意に呼ばれ、俺は首を傾げる。
「なんだ?」
キリカは俺の目を真っ直ぐにみると、楽しむような笑顔で言った。
「ありがとうね、“兄貴”」
それだけ言ってキリカはドウセツの方へとかけて行った。
「……っへ。元気になったようで何より」
どうやら、妹が一人増えたようだ。
────
「ごめんっ!」
「え、えっと……」
「ごめんなさい。なんなら土下座でもするから」
「い、いいよ!そんなことしないで!」
戻って来た家の中では、行き成りサチにキリカが頭を下げるっつー、まあなんつーかおかしな図が展開されてた。まぁ、有体に言うと、なんかキリカがサチに謝っている。それだけの話だけどな。
と、隣からさらりとした女の声。
アスナとキリトは二人を苦笑しながら見守ってっから、隣にいるのは一人しか居
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