コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 三話
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が今、自分を責めてるのは、言わば自分への怒りを他人に向けてる自分に対する葛藤やちょっとした失望、みてぇな部分が大きいんだろう。
此奴はサチの事を、全部自分のせいだって、自分を責めてやがる。まあ実際それに関しちゃ確かに此奴の責任は大きいと思う。
「そ、それは」
けど、俺の言う此奴の強さは其処に有るんだ。
「お前、それあたりまえじゃねぇんだぞ?」
「へ……」
「お前が俺にそう言う事言うのってよ、別に誰が悪いわけでもねぇだろ?悪ぃけど俺そこら辺ドライだからよ。お前に謝ってやるとか、気の利いた事できねぇ」
本当に優しい奴なら、そう言うことも出来んだろうけどな……その手の事で謝るのに、俺はどうしても無意味さを感じちまう。
すると、キリカは首を横にふった。
「ううん。それは、従兄が正しい……私は、勝手に自分のイラつきや嫉妬ぶつけてるだけで……」
言いながら、キリカは慌てたように掴んでいた俺の胸倉を離す。やっぱりそうだな。
「ほらな、そうやって自分から手を離せるだけで、お前もう十分つええんだよ」
「だから……何言って」
相変わらず、俺が何を言ってるのか分からない。と言った様子で眉を潜めるキリカに、俺はその言葉をぶった斬るように返す。
「……10ヶ月だ」
「……え?」
「お前が罪に向き合い続けている時間だよ。大したことねぇと思うか?けどな、多分大の大人だろうが、これだけの時間自分の罪と……まして人の生き死に関わった罪に正面きって向き合うなんざ出来ねぇよ。大体の奴は死ぬ事に逃げるか、目をそらして忘れようとするかだ」
有る意味当然だが、自分の罪を認めたり、それを悔やみ続けるってのは簡単なことじゃねえ。
そりゃそうだ。誰だって自分が悪いことをした。なんつーのは認めたくねえし、忘れたいのが常ってもんだからな。けど……
「そんな事……」
ない。か?ま、最後まで聞けって。
「お前、さっきいったよな。“悔しい”って……お前はまだ、自分のした事の結果諦め切れてねぇ。今もずっと考え続けてる。もう一年以上経つのにな……普通はな?諦めきった奴は、“もうしょうがない”で済ますんだ。けどそうじゃねぇ奴ってなぁ、ずっと考え続ける。後悔し続けるもんだと俺は思ってる。お前はずっと向き合い続けて、後悔し続けて、それでも前に進もうとして、もがいてる。腹の底で、今でも後悔してるんじゃねぇか?」
けど……此奴は違う。自分のした事に言い訳しねえで、諦め切れずに、ずーっと悔やみ続けて、自分を責めたりしながら、葛藤して生きてる。
自分のした事を許されねえ罪だって理解しながら、その罪と向き合って行くことを自分の義務だって、正面切って受け入れてやがる。
言い訳したり、他の何かに責任を自分の中で押し
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