コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 二話
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「互角じゃないわよ」
「えっ……ど、どうしてそう思うんですか、ドウセツさん?」
「そうだよ。わたし、あのリョウと互角に戦っているキリカって凄いと思っているけど、違うの?」
別にアスナとサチが言っていることが間違いじゃない。素人と玄人の差とかでもない。状況を見れば誰もが互角に見える。
ただ、キリカを見ればわかってしまう。
「確実とは言えないが……キリカの方が押されている」
「あぁ、兄貴の方が優勢だ。キリカは探り探りで防戦している」
……世界は違うとは言え、妹であるキリカのことよく見えているわね。あるいは従兄であるリョウコウの様子を見て、読み取ったのかしらね。
「どうして、わかるんですか?」
再度よく見ても違いがわからなかったので、サチの問に私は答えた。
「そうね……キリカがとどめを刺す気がないこと」
「えっ?」
「別にやる気があるわけじゃない、キリカはリョウコウの弱点を探ろうとしている。キリカは回避が化け物並に上手だから、集中が切れるか、心を退けなければ負けることはない。あとは、弱点を見つければ一気に勝ちを取ると思うわ」
「回避が化け物並って……それキリト君以上じゃない」
「それはやってみないとわからないが、回避が上手なのは見ていて思うな。無駄なく良いタイミングで回避できているのが凄いな。だけど」
「だけど?」
キリトはわかっているみたいね。キリカは最悪、回避不可能なら絶対回避で避けるから、一応保険があるからと言って無駄に勝負をしてこないが、
「兄貴がどうもキリカの動きを予知している感じがするんだ。そのせいでキリカが妙に警戒心が強くなって慎重になり過ぎている。このままだと、兄貴のパワーで崩れるな……」
そう慎重し過ぎているところが押されている原因。
おそらく、先ほど『神風』であえて隙を見せてからカウンターで一撃を与えようとしたけど、大技に対しての大技に打ち合ったことが原因かもしれない。
ただ、キリカにも勝機はある。
「何気に恐れているけど、それを振りきればキリカが勝つと思うわ」
「ど、どうして言い切れるんですか?」
「リョウコウと言う人を知らないだけよ」
サチに言っても、リョウコウがとてつもなく強いことはわかった。何気にアスナが言っていた言葉、キリカが互角に戦えることがすごいと言うことは、意味を変えるとリョウコウと互角になるのも難しいくらい強いことになる。
でも、まぁ、それも……。
「キリカの回避が上手く回れば、勝機は見えるわ。そう言う人よ、キリカは」
……初対面の人と見知っているのに他人に何話しているんだか、キリカの甘さがうつったのかしらね、帰って治さないと。
「ドウセツさん。キリカのこと良
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