コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 二話
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息を整えて落ち着いたほうがいい。
「もっと楽しもうぜ、キリカ」
従兄はニヤッと笑みを浮かべて構え直した。
「だったら……私が勝たせるシナオリを導いてくれないかな?」
「おめぇの力で導きさせるんだったらな」
「少しは手加減してくれないかな?」
「そいつはできねぇ相談だな」
「そうです、か」
勝てる見込みはないとは言わない。負ける気なんて言わない。強敵中の強敵。
強敵と戦う恐怖の反面と同時に、本気で勝ちたいと心から想えてしまうわね。
やっぱり…………やるしかないか。
薙刀を構え直して、一直線に前へ走り出した。
●
過去にキリカのことをよく見ていたことがある。それはちゃんと交流する前の話で、『白百合』が広まる前の、『白の死神』の二つ名を知れ渡ってから『白の剣士』と言われるキリカは攻略組の中でも群を抜いて強かった。
『白の死神』と言われてた時期には一度だけボスを単独で倒し、聖竜連合軍のメンバー半分を立て続けに倒したこともあって。『白の剣士』の名が広まる時はカタナと棍棒を操り、なおかつ彼女の武器は回避力が優れているキリカはソロでは最強であるキリトと同じくらいの強さを誇っていた。
それを踏まえて私は二人のデュエルを見て、口にした。
「どうして変態一族はこんなに強くなる法則が生まれるのかしら?」
「何故、兄貴とキリカを見てこっちに向くんだ?」
「貴女も変態一族の一人だから」
「違う、俺は変態じゃない、普通だ、普通」
「どうかしらね〜」
「アスナ!?」
割り込むようにアスナはぽつりと言えば、キリトはすぐに反応して驚く。
すぐにアスナは冗談だと微笑みながら言うと、キリトは胸を撫で下ろした。
「凄いな……二人共」
そう呟いたのは、左隣に座って眺めているサチ。
キリカが過去の話に出てきた――――置いて逝ってしまった少女。
話通りなら、サチと言う少女はおとなしくい子だと聞いた。パラレルワールドのサチってわかっていても、元の世界にいるサチと変わらない様子ね、キリカの話通りなら。
彼女が生きているのは、キリカが語った事件がなかったか。あるいは……今はよそう。
キリカが薙刀で受け流しながら接近すれば、リョウコウが足技スキルで隙をカバーする。そしてキリカが避けたら、リョウコウがまたも足技スキルで追撃、キリカはそれを避ける。ほぼそれの繰り返しで、お互いに弱ヒットは与えているからHPバーは地道に減り続ける。
「凄い……リョウと互角に戦っている」
そうね。彼らの戦いを眺めて見たら、お互いに退かれずにぶつかり合い、互角の良好な勝負。
そう見えるけど…………もう少し良く観察したらどうなの、アスナ?
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