第四章
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「今回は負けはしない」
「これまで私は一人だったがな」
「今は違うぞ」
「七人だ」
その七人で言うのでした。
「私は七人いるのだ」
「その七人の私に勝てるか」
「幾ら貴様でもそれは無理だな」
「今度こそ貴様を倒す」
「覚悟することだ」
「そうだ、今あいつは七人いるんだ」
警官の中の一人が言いました、ここで。
「七人もいるからな」
「幾ら黄金バットでもか」
「勝てないか」
周りの同僚の警官達も応えます。
「相手が七人だと」
「流石に」
「一人でも強いっていうのに」
「それが七人だと」
「難しいか」
「勝てないか」
「そうじゃないのか」
こう言うのでした。
「流石にな」
「大丈夫ですよ」
ですがここで神谷さんは不安を感じる警官達に微笑んで言いました。
「黄金バットならです」
「勝てるか?」
「相手が七人でも」
「七人のメンインブラックが相手でも」
「勝てるのか」
「黄金バットが負けることはありません」
絶対にというのです。
「ですから」
「そういえばそうだな」
「黄金バットが負けたことはない」
「例え相手が誰であっても」
「負けることはない」
「それならか」
「はい、そうです」
だからだというのです。
「ですからご安心下さい」
「そうだな、黄金バットだ」
「黄金バットは負けないんだ」
「それならだ」
「俺達も黄金バットを信じよう」
「絶対に勝つ」
「黄金バットならな」
それならと言ってでした、そしてです。
警官達も今は静かにです、黄金バットを見守るのでした。その彼等が見る中で。
黄金バットはです、その手にステッキを出しました。そのステッキはといいますと。
「武器を出してきたか」
「貴様の武器を」
「そしてその武器で戦うのか」
「そのつもりだな」
黄金バットは答えません、ですが。
そのステッキをです、黄金バットはメンインブラック達に向けました。ですがその間合いはかなり離れています。
それで警部もです、下から観ながら首を捻りました。
「今回はどうするつもりだ」
「衝撃波か何かを出すのでしょうか」
「あのステッキからは何でも出る」
「はい」
神谷さんは警部に答えました。
「それこそ」
「それじゃあ何を出すんだ」
「今回は」
「それで何かすることはわかるが」
「それが何かといいますと」
「君もわからないな」
「はい、ですが」
それでもと答えた神谷さんでした。
「必ずです」
「黄金バットだからな」
「何かあります」
そのステッキにというのです。
「ですからここはです」
「黄金バットにだな」
「任せましょう」
「そうだな」
警部も神谷さんの言葉に頷きました。
「それがいいな」
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