第三章
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「超能力で、です」
「衝撃波や雷を出してな」
「ヘリも攻撃出来ます」
「一人でもそうなのにな」
「七人です」
だからというのです。
「ヘリを出しても」
「機関銃で下からまとめて撃っても」
「倒せる相手じゃないです」
一人でも、と言う神谷さんでした。
「とても」
「そうか」
「このままですと」
「十二時になればな」
「爆発します」
セットされた爆弾達がです。
「あいつは言ったことは絶対にしますから」
「もう皆避難させてあるからな」
「犠牲者は出ないですね」
「幸いな、しかしな」
「爆発は防がないと」
「駄目だ」
テロを許すな、そういうことです。
「だからあいつを倒したいが」
「それじゃあ」
「十二時までにだ」
そのタイムリミットまでにです。
「奴を倒そう」
「そうしましょう」
絶対にと返した神谷さんでしたが。
それでもです、ヘリと機関銃を持って自衛隊の人達が来てもでした。
何も出来ませんでした、そして。
時間だけが過ぎていくかと思われました、しかし。
突如としてです、銀座の時計台の上からです、あの笑い声が聞こえてきました。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「あの笑い声は!」
「見ろ!」
皆一斉に時計台の方に注目するとです、その上に。
黄金バットがいました、マントをたなびかせ両手を腰の横に置いて立っています。
その黄金バットを見てです、皆喝采をあげました。
「黄金バットが来たぞ!」
「来てくれたぞ!」
「黄金バット頑張れ!」
「皆を助けてくれ!」
黄金バットは応えません、ですが。
彼もまた空を舞いです、そのうえでメンインブラック達に向かうのでした。
その彼を見てです、神谷さんは警部に言いました。
「きっとです」
「黄金バットがだな」
「奴等を倒してくれます」
メンインブラック、今は七人いる彼等をというのです。
「必ず」
「そうだな、黄金バットならな」
「普通の人間は魔人には敵いにくいですが」
「黄金バットならな」
「出来ます」
普通の人よりもというのです。
「ですから」
「ここはだな」
「黄金バットに期待しましょう」
「そしてその期待はだな」
「黄金バットは人を裏切ることはありません」
決してというのです。
「ですから」
「そうだな、ではな」
「まずは見守りましょう」
黄金バットと七人のメンインブラックの戦いをというのです。
「そうしましょう」
「わかった、ではな」
警部は神谷さんの言葉に頷きました、そして。
警官達にです、今は待機を命じました。武器を構えさせたまま。
黄金バットはメンインブラック達の前に来ました、両者は夜の空の中に漂いつつ対峙しています。
七人の
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