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天使の箱庭
シーン6〜7
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堀と内藤が掃除用具を持って入ってくる。  
      
 堀「ははははっ!! 花家さん、シークレットブーツ履いとるん?」
     
内藤「そうなのよ。ヒールが10センチもあるやつ。
   だから、居酒屋行ったときも絶対座敷には上がらないのよね。」
   
 堀「はははっ、シークレットブーツ履くぐらいなら、あのバーコード頭、
   なんとかすりゃええのになぁ。」
     
内藤「そうなのよ… って、ほっといてよね。」
      
 堀「まあ、古くはナポレオンやヒットラーもシークレットブーツ履いてた言うし、
   最近じゃ、あのキムタクだって履いてるっちゅー噂やで。」
     
内藤「ええ、ほんと?」
      
 堀「まあ、それくらいの見栄、ブラにパット入れるんと一緒や。大目にみたり。」                                                       内藤「たださぁ、歩くたんびにパッコンパッコン馬の蹄みたいな音がするのよ。        
    あれがどうにも気になっちゃってねぇ。」 
      
 堀「ははははっ!! ポニーのギャロップや、そりゃええわ、はははっ。          
   あ、そうそう、ポニーで思い出したけど、最近、病院のあちこちで気味悪い猫の鳴き声が
   するって噂、聞いた?」
     
内藤「ううん、知らない。」
      
 堀「うちもさっき聞いたんやけどな。」 
     
内藤「猫多いじゃないこの辺、野良が。裏口からでも紛れ込んで
   病院の中をうろついてるんじゃないの。」
      
 堀「うちもそう思うたんよ。せやけどな、話を聞くと、どうも変やねん。          
   鳴き声はすれどその姿を見た者が誰もおらへんねんて。」
         
春香が部屋に入ってくる。席に座りノートパソコンを開いてキーボードを打ち始める。
内藤と堀は春香がまったく目に入らない様子。                                                 
内藤「やだぁ、まさか化け猫?」
      
 堀「306号室の三村さんが真相を確かめようと、猫の鳴き声をたどって行ったんや。
   そしたら、その声がどうやらここの廊下辺りからするんやて…           
   ところが、どこを探しても猫の姿は見えない… 恐る恐る部屋の中を覗きこむと、そこになっ!」
     
内藤「きゃー!!」
      
 堀「って、まだ何も言うてへんがな。」
         
そこへ正木が杖をついて入ってくる。
     
正木「まあまあ、なんの騒ぎです? その声は
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