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東方大冒録
VS永遠亭その2。 〜決戦〜
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○め○波を撃つように腕を突き出した。すると、暗基の両腕から、竜の頭部をかたどったようなエネルギー弾が発射された。そしてその竜は、永琳のマガイモノに向かって一直線に飛んでいき、永琳のマガイモノを、噛み砕いた。


































「よーし封印終わりぃ……。あぁーつかれたぁ……」

永琳のマガイモノを倒し、封印を終わらせた暗基は、少し腑に落ちない表情でその場に座り込んだ。どうしてこう、あっさりと倒せてしまうんだろうか。それが気になって仕方がなかった。いくら自分の能力が対マガイモノに特化したものであるとしても、ここまで味気ないものとなると逆にがっかりしてしまうというのが、正直な気持ちであった。

「……、おれ、贅沢言っちまってるなぁ……、慢心だなぁこりゃあ」

ついこの前まで戦いというものを知らなかった人間がこんなことを思うのも大概だと自分でもわかっているため、暗基の口からこのセリフが出てしまった。

「まぁ、そんなことはまたあとで考えればいいか。つーかあれだ。座ってる場合じゃねぇ」

鈴仙のことを放っておいたままにしていたのを忘れていた暗基は、大急ぎで立ち上がって鈴仙の元に駆け寄る。

「おい鈴仙、大丈夫か?」
「う、うぅ……」

鈴仙はうめくだけで目を覚ます様子はない。とりあえず呼吸はあるようだった。

「よし、息はあるな……」

暗基は鈴仙がとりあえず生きていることを確認すると、何を思ったか、鈴仙の頬をペチペチとたたき始めた。

「……」
「……」

何も言わず、決して痛いわけでもなく、ただただペチペチペチペチと、無心で頬をたたき続けた。

「……ッ!」
(おっ、こいつ意識戻ったか、無視無視)

そのうち意識が回復し、なぜか自分の頬がペチペチとたたかれている状況に、だんだんといらだちをあらわにしてきた鈴仙だったが、暗基はそんなものは当然無視し、延々と叩き続けた。

「ッ!! しつこい!!! なんなのよもう!!!」
「うおっ」

それに耐えきれなくなった鈴仙は、怒りの表情をあらわにして、起き上がりながら暗基に対して弾幕を放った。暗基はすんでのところでそれをかわしたが、特に表情を変えることなく鈴仙に文句を言った。

「なにすんだよお前、怪我したらどう責任とるつもりだ?」
「私だって簡単なけがの治療くらいはできるわよ!! それよりも何なの!? なんで私のほっぺたペチペチするのよ!!?」
「おれなりに優しさを込めたお仕置きのつもりですが何か?」
「お仕置き!? あんたなんかにお仕置きされる覚えなんかないわよ!!」

鈴仙が覚えがないことを暗基に伝えたと同時に、


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