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東方大冒録
VS永遠亭その2。 〜決戦〜
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して興味しかなかった。

「イカレてやがるな……。つーか今まで気づかなかった。何だこのカッコ? 鈴仙の男バージョンみたいな感じだな」

暗基は呆れを感じたが、それよりも自分の姿が大きく変わっていることに気づき、自分の姿に小さいながら驚きを感じる方が強かった。

「さぁ、うどんげのマガイモノたち! 私の腕が再生するまでの間でいい! 時間を稼ぎなさい!!!」

永琳のマガイモノが号令をかけた後、鈴仙のマガイモノたちは暗基の前後左右をふさぐように立ちふさがると、それぞれ何かを念じながら右手を突き出した。すると、暗基と鈴仙のマガイモノたちを囲う様に大きな結界が作られた。それと同時に、永琳のマガイモノからは5人の姿が見えなくなった。

「それでいい……。3分でいい。時間を稼ぐことができれば……」

そう呟いた瞬間。

パリィン!!

「えっ!?」

ガラスがきれいに割れるように、張られた結界が割られたと同時に、鈴仙のマガイモノになっていた4本の矢が永琳のマガイモノの前に投げ込まれた。

「お前、この程度で時間稼ぎしようとしたのか?」
「……、理解が追い付かないわ……。いったい何があったというの……?」
「ほぉ? マガイモノって、てっきり記憶を共有できるもんだと思ってたけど、そういうわけでもないのか?」
「えっ……?」

永琳のマガイモノは、暗基が何を言っているのか最初はわからなかったが、少し考えると、思い当たる節があった。

「そういえば、吸血鬼の記憶から流れてきたアレって……」
「思い当たる節があったようだな。今のおれは、力を受けている相手の思いが強ければ強いほど、おれの力は強くなるんだ。ついでに言えば、おれは今、かつてないくらいブチ切れている。それもおれの力の一つだ。あの程度じゃあお前は、いや、お前らは勝てないよ?」

暗基が言っていたのは、レミリアのマガイモノに対して言ったことだった。あの時も、暗基の身体には咲夜の思いが身体をまとっていて、負ける気はせず、実際負けず。だったのだが、そのことを永琳のマガイモノは頭の片隅にすらも置いていなかったようだ。

「さて、どうする? まだあがく? 苦しみたい? それとも楽に逝きたい?」
「…………」
「沈黙は楽に逝きたいってとるよ?」
「……、もう、いいわよ。また一つ、情報を優理亜様や他の仲間に提供できるしね。お好きにどうぞ?」

そういった後、永琳のマガイモノは、何も言わなくなってしまった。

「そうかい。じゃ、楽かはわからねぇが、さっさとあの世送りにしてやるよ」

暗基は言うと同時に、両手を付けて、まるでか○○め波でも撃つかのような構えをとる。

「『超霊力』(ネオソウル)「『竜の咢』(りゅうのあぎと)」!!」

そう叫び、やはりか
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