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東方大冒録
VS永遠亭その2。 〜決戦〜
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りが最高潮になった。そこにあったのは、もう生き物だったのかわからなくなるほど、干からびてしまった鈴仙の姿だった。そして、鈴仙に刺さっていた先程の矢が自然と抜けて、大きく姿を変え、4人の鈴仙のマガイモノになったのだ。

「どう? 素晴らしいでしょう? 生物のありとあらゆる力を吸いとって、新たな生物を生み出す矢。これのお陰で、今まで本物は封印という形で生きてもらわなきゃいけなかった今までの私達とは違う! 私達は新たな世界を作り出すことが可能となったのよ!」

とても楽しそうにべらべらと話す永琳のマガイモノだったが、暗基の耳にはただの音にしか聞こえなかった。暗基にとっては、そんなことはどうでもよかった。

「ただ、新しく作り直すとなると問題が……」

暗基にとっての音が消える前に、暗基の身体は、









ベキィッ!!








「!!?」

永琳のマガイモノを、力の限り殴り飛ばしていた。永琳のマガイモノの身体は、壁も突き破って、軽く8メートルほど吹き飛ばされていた。

「い、いったい何が……!? 普通の人間には、これほどのパワーを出すのは不可能なはず……!?」

そう言いながら永琳のマガイモノは暗基の姿を見る。そこには、先程までのただの少年はいなかった。そこにいたのは、なにかのヒーローものの変身のように、普段着の姿からボタンをひとつ開けたYシャツ姿へ、髪の色が黒から紫に、眼は黒から緋色に、そして頭からはうさぎの耳が後ろに向けて生えていた。

「そ、そんな、この姿は今までのデータにはなかった……! まさか、自分の怒りとうどんげの無念が噛み合って、また新しい力に目覚めたというの!?」

今までのマガイモノたちのデータからは手に入れることができなかった、新たなる暗基の姿に驚きを隠せなかった。そんなことはお構いなしに、暗基は永琳のマガイモノをにらみつけ、叫びながら手を拳銃の形に構えた。

「いい加減にしろよテメェ……! どこまでおれたちのことコケにしてくれてんだ!!!」

そして暗基は、放つことができないはずの弾幕を、構えた指先から発射した。弾幕は一発だけだが、その一発は、音速に等しかった。

「ぐっ!?」

永琳のマガイモノは反応することができず、その一発を腕に食らってしまった。食らった場所から、腕が少しずつ溶けていく。それを見た永琳のマガイモノは、震えながら、

「く、ふふふ、ふふふはは、ははははははは!!!! 面白い、面白いわ!! もっと、もっと私たちにあなたのことを教えて頂戴!! それが私たちを強くしてくれるわ!!!」

狂ったように叫んだ。もはや、永琳のマガイモノは、「作られたもの」でありつつ、知識欲にあふれる「一研究者」として、暗基に対
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