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東方大冒録
VS永遠亭その2。 〜決戦〜
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?」
「作品だと?」
「えぇ。作品。あなたに仕向けたもののうち、いくつかは私が作り出した作品よ」
「いくつか、と言われてしまうと、おれには霊夢と魔理沙のマガイモノと永遠亭に入るときの爆発物と、あのウサギ少女以外には思いつかないんだが?」

暗基に仕向けられたものと言えば、暗基本人からすればその3パターンだけだった。それを永琳のマガイモノに伝えてみると、

「えぇ、あなたが言ったそれらで間違いはないわ。その3つとも、この幻想郷の住人には効果てきめんで、あなたには全く効かなくて、正直少しだけイライラしているけどね。あなたの能力「ありとあらゆるものを普通とみなす程度の能力」の素晴らしさも証明されてしまったしね?」

そう答えた永琳のマガイモノは、口は笑っているが目は全く笑っていなかった。どうやら口では少しと答えたが、内心本気で怒りを覚えているようだ。

「そうかい。その、おれの素晴らしさとやらがお前の中で証明されたんなら、黙ってこの永遠亭も明け渡してもらいたいもんだがな」
「そういうわけにもいかないわ。ここは本当に居心地がいいし、本物を除いて誰かから文句を言われるわけでもなく私の研究を続けられるし。これほどいい場所を手放すわけがないじゃない?」
「まぁ、それもそうだわな」

暗基の言葉に、永琳のマガイモノは何をふざけたことを言っているのかとでも言っているようだった。そのセリフに対して、

「……ふざけないで」
「鈴仙?」

鈴仙が這いつくばりながら怒りを込めた言葉を放つ。

「なにが居心地がいい、よ? ここは、私の、私たちの帰る場所なのよ? 私たちの永遠亭なのよ!! 偽物の分際で、さもここが自分の家かのようにものを言わないで!!」
「そのザマで何を言われようと、私は何とも思わないわ。私と戦って、いい線行くところまで来てからものを喋りなさい? 偽物よりも弱い本物の愚図が」
「おい何する気だお前!! やめろ!!」

永琳のマガイモノは冷たく言い放つと、暗基の制止など聞く耳持たず、矢を4本同時にもって弓を引き絞り、それを鈴仙に打ち込んだ。

「……っ!!」

鈴仙はそれきり、声すらも出さなくなり、ただただ震えるだけになってしまった。

「鈴仙! 大丈夫か!?」

暗基は鈴仙のもとへと駆け寄ろうとしたが、足を動かそうとした瞬間、暗基の足元に、また矢が3本撃ち込まれた。

「助けたいなら、私を止めてからね」

そう言った永琳のマガイモノは、先程の笑いとは一変して、心の底から笑っていた。

「なにがおかしいんだ?」
「だって、とっても面白いことをしたのだもの。笑うのはおかしくないわ」
「面白いこと?」
「えぇ。うどんげの方を見てみなさい?」

指を指された先をみた暗基は、それと同時に怒
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