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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第14話?鉱石を求めて
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いて立つ。
?二人で周囲にモンスターがいないのを確認してから外へ出る。モンスターとの戦闘を極力避けるためだ。またあんな風になったらたまったもんじゃない。
?この洞窟の地図はないから、視界にあるものすべてに頼るしかない。
?今、この周りには四つの道がある。僕の目の前に見える通路は、僕たちがさっき通ってきたもの――つまり、この通路を辿れば入り口に戻れるわけだ。
?残り三つの通路。どれに行けばいいんだろうか。
「ソラはどの道がいいと思う?」
「う〜んとね〜……あれ!」
?そう言って指差したのは、来た通路からまっすぐ進んだところにある通路だった。僕は正直どれでもいいし、ソラの直感を信じてみることにしよう。
「わかった。じゃあ、行こうか」
「うん!」
?僕は左手に曲刀を、ソラは右手に短剣を握って進む。通路に入っても入り口付近とは違ってモンスターがすぐに出てくることはなかった。もしかすると通路ごとにモンスターの出現率が変わっているのかもしれない。
?最低限の警戒をしながら、僕はソラに話しかけた。
「ソラは短剣を使うんだね」
「そうだよ。本当は片手剣を使いたかったんだけど、なんか上手くふれなくて……」
「そっか、筋力値さえ上げれば使えないこともないんだろうけど、身長的に問題があるのかもね」
?片手剣の基本的な大きさは、一メートル強ぐらいある。目測だが、ソラの身長は一メートル四十センチあるかないかぐらいだ。振るというよりも逆に剣に振り回されるようになるんだろう。
?となると、消去法で短剣か。リーチが短いから他の武器よりも敵に接近する必要があるが、他の武器と比べて一番手数の多い攻撃が可能だ。色々と応用も効きやすい。
「でも、いいんだ。短剣(これ)だってけっこう使えるし、おれは好きだよ」
「うん、それでいいと思うよ。好みとか相性があるにしろ、どんな武器だって極めれば強いから。気に入ったんならとことん使っていけばいいと思うな」
「そうだよね。おれがんばるよ!」
?笑顔で僕を見上げてくるソラを見ながら、僕はふと考える。
?ここは最前層からひとつ下の層にある洞窟だ。モンスターのレベルは最前層と大して変わらない。だから、この層でレベリングをしようものなら攻略組と同じぐらいのレベルに達していないとダメだ。
?それだというのに、ソラはこの洞窟にいる。正直、まだ早い気がした。
?乱闘でのソラの戦闘を思い返す。戦闘には慣れているようだったが、まだまだ不十分な要素がたくさんあった。恐らくレベルは中層プレイヤーと同等だろう。敏捷力優先なのか、服装も革製がほとんどで、高い防御力は期待できそうにない(僕も人のことを言えないんだけど)。とにかく不安な要素が多かった。
?そんなことを考えてながら歩いていると、発動していた《索敵》スキルが反応した。素早くその
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