暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第14話?鉱石を求めて
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いたが、すんなりと教えてくれた。僕よりも四つも下だ。年下と予想できていたといえ、一時間前と同等の驚きが再び僕に襲う。
?このゲーム――SAOは確か十三歳以上推奨だったはずだ。それからは割と離れた年齢である。
「あのね、おれ聞きたいんだけど」
「な、何?」
「なんでおれと会った人は、みんなおれに年を聞いてくるの?」
「それは……珍しいからじゃない??多分ソラぐらいの年の人っていないからねぇ……」
?今のアインクラッドには一万人以上いるが、成人が多く、ソラと同年代の子はそうそういないだろう。
?アインクラッドの平均年齢は多分二十歳を越える。僕ぐらいの年齢の人も滅多にいないのだ。
「めずらしいか〜……だからってあんなに見なくてもいいのにな。知ってる??おれが町とか村にいくと、みんなおれの方を見てくるんだよ?」
「それは……大変だね……僕はそんな経験したことないから何とも言えないけど」
?少し前にカグヤも言ってたっけ。少し歩くだけで色んな人に見られるって。まあ、本人が美人だから仕方ないことだと思うけど。
?余談だが、カグヤは今も攻略組の一員として頑張っている。僕よりも一足先にカタナをゲットし、僕やカイと一緒でソロ活動している。ソロで頑張る理由は不明だ。
「いーなー、ユウ兄ちゃんは。羨ましい……」
「ゆ、ユウ兄ちゃん?」
?いきなり呼ばれたその単語に、思わず聞き返す。
「だって、絶対におれよりも年上でしょ??……もしかして、イヤだった?」
「ぜんっぜん!?むしろ嬉しいよ、うん!?どんどん呼んで!」
?現実世界で近所には僕と同年代はいたが、下の年代はひとりもいなかった。だから、「兄ちゃん」と呼ばれることには密かに憧れがあったのだ。まさか、こんなところでそれが叶うとは……。
「そっか、ならよかった。えへへっ」
?満面の笑みで、ソラは言う。何だろう、もう僕にはない大切なものをソラは持っている気がした(持ってたのかすらわからないんだけど)。
「――さて、これから僕は奥に行くけど、ソラはどうする?」
?さっきのような戦闘はそうそう起きないとは思うけど、何が起こるかはわからない――また同じことが起こらないとは保証できなかった。僕としては、ソラはすぐにでもこの洞窟から出てもらいたいが、強要することはできない。
?ソラは少し考えるように腕を組んだあと、
「……ついてっていい??帰っても何もすることないし、まだユウ兄ちゃんと一緒にいたい」
「そっか……いいよ。でも、僕から離れないでね。あと、もうダメだと思ったらすぐに離脱すること。わかった?」
「うん!」
?ぱあっと笑顔になりながら、ソラが応える。
?――まあ、何とかなるよね。
?そう腹をくくって、ゆっくりと立ち上がる。まだ少し疲れはあったが、動きに支障が出るほどでもない。ソラも続
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