第6話 手を差し伸べただけなのに
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アレイ「私は……私の計画を完成させる!!」
その揺れは次第に大きくなり、その建物はは地震大国の日本のように頑丈には出来ていないため、崩れるのには容易かった。
「お、おい待て!!」
政府の一人が声を上げるも時既に遅し。
ソフィ「柑果!あの魔法を使うのよ!」
柑果「で、でも!!」
ソフィ「このままじゃ私たちは死んでしまう……それでもいいの!?」
険しい顔で私に訴えかけてくる。
その間にも建物は崩壊が進み、いつ天井が落ちてきてもおかしくない状態まで来ていた。
アレイスターの方を見ると……既に姿は無かった。
柑果「………あぁもう!!」
一瞬の葛藤の末に。
ソフィと柑果は、
ソフィのオリジナル魔法でもあり、魔道書にも載っていない、『霊化』を使った。
それも『部分霊化』では無く、『全身霊化』を。
『全身霊化』は本当のお化けのように全てをすり抜け誰の目にも止められなくなる。
ただし、それをやれば方法を知らない限り元には戻せない。
勿論やり方は知っている。
大量の魔力を消費するが、一日休めばそれ相応の魔力まで回復する。
だから柑果は自分のことを問題視してなかった。
だが。
『霊化』を解除するその魔法は何日経っても使えなかった。
柑果「何で………まさか!?」
私は一つの研究をしていた。
それは自分の魔法を残すためにやったことなのだ。
もし、自分が死んでしまえばこの魔法は永久に無くなってしまう。だから私はこの魔法に『意志』を持たせることで、魔法を永遠のものにしようとした。
その『意志』が。
勝手に。
発動した。
柑果「嘘……」
その『意志』は私の『意志』に逆らって動き出す。
そう、『人の中』に。
恐らく『意志』が芽生えたせいで見たくなったのだろう。
この世界を。
その『意志』は自分の境遇を『不幸』と勘違いしてしまい、『人の中』に入ってから『不幸』を撒き散らすようになっていた。
まあ本当に神の奇跡や幸運も打ち消してしまうのもあるのだが。
私は『人の中』にいる間、ずっと眠っていた。
いや、眠ってしまった。
主導権をその『意志』に握られてしまったのだ。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
私の目が覚めたのは″ある子″が私を起こしてくれたからだ。
園神凜祢。
ここからは凜祢に″起こされて″上条当麻の会話から聞き取った話。
アレイスターは全ての魔導師を敵
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