暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
翡翠の雷鳴とドレスの少女
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、水が水蒸気爆発した。
「くっ!」
咄嗟に赤のドレスに戻し、間合いを取る。
刹那の眼には、紅雷を纏うゼロの姿が。
「流石はって感じだ。レベル三まで出させたのはダークだって出来ないのに」
途端、刹那は察してしまった。ゼロの能力がその悉くを『変化させてること』に。
「……流石は守護者、一縄筋で勝てる相手では在りませんか」
「嫌々、結構健闘してるよ刹那。アンタが初のレベル三発動者だ。因みにレベルは五まであるから」
「……本物の化け物ですか。もう神とか普通に越えてませんか……?」
人は自力で神になることはまず不可能。それぞれの平行SAO世界にはーーー理由はそれぞれ異なるもののーーー神は存在する。刹那の世界には兄である陰斗や?主?、ゼロの世界にはダークネスウイングやシャイニングウイング等。
それぞれ異なる能力を持つ神がそこを束ねている。だが、刹那から見るゼロは明らかに人でありながら神の域に居ると感じていた。
「別に神になろうとか思ってる訳じゃないし。人救ってたら普通にここまで力付けたって感じだ。ま、そもそも人に崇められるとか好きじゃないんだよな。柄じゃない。そんなのダークたちにやらせとけ。俺は守護者で良いんだよ」
にやりとゼロは言い切った。本心からの言葉だろう。刹那もそれは分かる。
「……では、神にはならないのですか?私のお兄様の様に」
「シャノンの様に?まぁ、レギオンとかは、確かに魅力的だけど、俺は残念ながら器じゃ無い。シャノンみたくカリスマ性が在るわけでも無いし、ついてくるやつも居やしない」
果たしてどうだろうかと刹那は思う。
見るからに、少なくとも三人はついてくるはずだ。『彼等の性格上』は。
「ま、そういうわけだ」
「……それはそれで納得しました。では、続きをやりましょうか!」
次は刹那が攻め手。ラスタードライヴを大剣にして振り下ろす。
「見える」
それを紙一重でかわすゼロ。
「遅いっ!」
そのまま大剣の腹でゼロを殴る刹那。
「ゴフッ!」
咄嗟に腕を使うが打ち所が悪かったのか、今度は肩ごと切り倒して再生させる。
「再生、戦闘、普通に殴るっ!」
瞬時、紅雷の拳が刹那の腹に直撃して爆発する。
「くっ……!ですが!」
しかし、刹那は腕を掴んでゼロを動けなくする。その周りには銃が。
「ゼロ距離射撃!!」
ドドドドドッ!!っと銃撃音を響かせ、ゼロに直撃する。
「ぐおっ!鉛玉は普通にイテェよ!!」
強引に刹那を切り離すため腕を斬ると、瞬時にラスタードライヴを使ってゼロを斬る。
「だはっ!」
「体なら有効ですよねっ!!」
「舐めんな!!」
ゼロは上半身を切断して首を切断すると、そこから再生する。最早スライムの如き再生力だ。いや、アメーバか。
しかし、ゼロの顔に苦悶の表情が浮かぶ。
「っ……!」

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