エピソード34 ーヒロイック・チャンピオンー
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と上昇していくガオドレイク。その攻撃力はエクスカリバーを超え、青眼の究極龍さえも超える。
「こ、攻撃力6000だとっ」
「これで終わりだな。ガオドレイクで、エクスカリバーを攻撃!」
その攻撃は無情に、エクスカリバーを砕きわ金城のライフを消しとばす。そうして、この決闘に終幕の幕を降ろされた。
結果は、シオンの圧勝。むしろ、蹂躙と言ってもよいくらいだ。
圧倒的なまでのプレイングの差を魅せつけられ、罵詈雑言は愚か誰一人さえ、口を開こうとする者はいない。
理由は単純。
ただの恐れだ。
力は羨望や嫉妬の感情を産むが、強過ぎる力はむしろ恐怖の対象となる。そして関わり合いたくないとさえ思わせてしまう。
「はぁ……。」
そんな状況下でドームの中央で一人立ったままでいるシオンは悩ましげに息を吐き出す。その表情に浮かぶのは、落胆と後悔。
「……十代。」
「っ!なんだ?」
突然、名前を呼ばれた十代はピクリと体を一瞬震わせるが、すぐに返答をする。
「代表生徒の権利、やるよ。俺なんかより、お前が出た方がいいと思う。多分。」
「なっ!?ちょ、紫苑!?」
精一杯の作り笑いを浮かべそう言い放つ。そして、十代の言葉なぞ聞かず、伝えたい事だけ伝えると踵を返し、ドームから出て行ってしまう。
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