エピソード34 ーヒロイック・チャンピオンー
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
C 夜襲のカンテラ』を特殊召喚!」
そのモンスターはローブを目深く被り、それぞれの手にカンテラとナイフを持った戦士……というよりもアサシンと言った方がしっくりくる。
これで金城のフィールドに三度、レベル4のモンスターが二体並ぶ事となる。
「俺はレベル4のサウザンド・ブレードと夜襲のカンテラでオーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
金城の口上に合わせ、二体が光煌めく渦へと吸い込まれていく。そして、渦の中央から迸る光の奔流……
「光纏いて現れよ!闇を切り裂く眩き王者!ランク4『H−C エクスカリバー』!!」
現れたのは、かの選定の剣の名を持った光の王者。そのモンスターが醸し出す風格は先に召喚された二体のヒロイック・チャンピオンよりも断然に格上のモノである。
『H−C エクスカリバー』
★4 ATK2000
「さらにエクスカリバーの効果発動!オーバレイ・ユニット2つ使用し、攻撃力を元々の二倍にする!」
2つの光球がエクスカリバーへと吸い込まれると、纏うオーラが一変し、神々しいものに変わる。
流石にシオンもこの変化には、驚いたようでほぅと小さく声を漏らす。
『H−C・エクスカリバー』
★4 ATK2000→4000
「見たか、これが頂点に立つ者に相応しいモンスターだ!お前みたいな姑息者には、こいつでトドメを刺してやるよ!!」
「あっそう。じゃあ、メインフェイズ終了時に、リバースカードオープン、『ナチュルの神星樹』発動。カズーラの蟲惑魔をコストにし、デッキから『ナチュル・バタフライ』を特殊召喚する。」
フィールドの中央に巨大な霊樹がシオンのモンスターを守護するかのように聳え立つ。そして、神星樹から小さなピンク色の蝶々が飛んで来、シオンの指先へと止まる。
『ナチュル・バタフライ』
☆3 DEF1200
「ちっ、バトルだ!トリオンの蟲惑魔に攻撃しろ!喰らえ、エクスカリバァァァァ!!」
聖剣を振るい、放たれた光の斬撃がトリオンに向かう。だが、それも……
「『ナチュル・バタフライ』の効果発動。攻撃を無効にし、デッキトップを墓地に送る。ヒール・バリア!」
金城が雑魚と侮った、小さな蝶が鱗粉を撒き散らし、強力なはずの攻撃を受け止めてしまう。
「な、な、なん……。」
自身が最強だと豪語するモンスターをあっさりと止められたショックからか、口を開けたままフリーズしてしまう金城。そんな彼を一瞥すると、肩を竦めて一つため息を吐く。
「結局、最後までパワー一辺倒か……。」
つまらない。と呆れたように言葉を漏らす。
もっともそうなるように誘導したのは、シオン本人なのだが。
「くそっ!俺はターンエンド!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ