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遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード34 ーヒロイック・チャンピオンー
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C 夜襲のカンテラ』を特殊召喚!」

 そのモンスターはローブを目深く被り、それぞれの手にカンテラとナイフを持った戦士……というよりもアサシンと言った方がしっくりくる。
 これで金城のフィールドに三度、レベル4のモンスターが二体並ぶ事となる。

「俺はレベル4のサウザンド・ブレードと夜襲のカンテラでオーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 金城の口上に合わせ、二体が光煌めく渦へと吸い込まれていく。そして、渦の中央から迸る光の奔流……

「光纏いて現れよ!闇を切り裂く眩き王者!ランク4『H−C エクスカリバー』!!」

 現れたのは、かの選定の剣の名を持った光の王者。そのモンスターが醸し出す風格は先に召喚された二体のヒロイック・チャンピオン(H−C)よりも断然に格上のモノである。

『H−C エクスカリバー』
 ★4 ATK2000

「さらにエクスカリバーの効果発動!オーバレイ・ユニット2つ使用し、攻撃力を元々の二倍にする!」

 2つの光球がエクスカリバーへと吸い込まれると、纏うオーラが一変し、神々しいものに変わる。
 流石にシオンもこの変化には、驚いたようでほぅと小さく声を漏らす。

『H−C・エクスカリバー』
 ★4 ATK2000→4000

「見たか、これが頂点に立つ者に相応しいモンスターだ!お前みたいな姑息者には、こいつでトドメを刺してやるよ!!」

「あっそう。じゃあ、メインフェイズ終了時に、リバースカードオープン、『ナチュルの神星樹』発動。カズーラの蟲惑魔をコストにし、デッキから『ナチュル・バタフライ』を特殊召喚する。」

 フィールドの中央に巨大な霊樹がシオンのモンスターを守護するかのように聳え立つ。そして、神星樹から小さなピンク色の蝶々が飛んで来、シオンの指先へと止まる。

『ナチュル・バタフライ』
 ☆3 DEF1200

「ちっ、バトルだ!トリオンの蟲惑魔に攻撃しろ!喰らえ、エクスカリバァァァァ!!」

 聖剣を振るい、放たれた光の斬撃がトリオンに向かう。だが、それも……

「『ナチュル・バタフライ』の効果発動。攻撃を無効にし、デッキトップを墓地に送る。ヒール・バリア!」

 金城が雑魚と侮った、小さな蝶が鱗粉を撒き散らし、強力なはずの攻撃を受け止めてしまう。

「な、な、なん……。」

 自身が最強だと豪語するモンスターをあっさりと止められたショックからか、口を開けたままフリーズしてしまう金城。そんな彼を一瞥すると、肩を竦めて一つため息を吐く。

「結局、最後までパワー一辺倒か……。」

 つまらない。と呆れたように言葉を漏らす。
 もっともそうなるように誘導したのは、シオン本人なのだが。

「くそっ!俺はターンエンド!
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