エピソード34 ーヒロイック・チャンピオンー
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ライフ4000vsライフ100という無茶苦茶なハンデを与え、デュエルをしているのはオベリスク・ブルーで、大企業の息子でもある金城と、叢雲 紫苑ーーもとい、プロデュエリストにして、トップランカーである望月 シオン本人。
もちろん、ライフ100なのは、シオン。もっとも相手が望んだのではなく、己からかけたハンディキャップなのだが。
現在、1ターン目が経過し、金城のフィールドにはエクシーズモンスター『H−C ガーンデーヴァ』一体のみ。
だが、その攻撃力はモンスター効果も加わり、3100。かの青眼すら超える攻撃力もつモンスターが1ターン目から召喚され、会場は沸き立ち、金城がもしかしてら勝つのではと期待の眼差しを込め、二人のデュエルの行方を見守る。
「俺のターン……」
そして、シオンのターン。デッキトップへと指をかけ、デッキの一番上のカードを引き抜く。
「……ドロー!!
『アトラの蟲惑魔』を召喚。」
『アトラの蟲惑魔』
☆4 DEF1000
召喚されたのは、黒紫色のワンピースを着たどこか妖艶な雰囲気を醸し出している少女。
「さらに『二重召喚』発動。このターンもう一度、召喚することができる。俺は『カズーラの蟲惑魔』を守備表示で召喚する。」
『カズーラの蟲惑魔』
☆4 DEF2000
次に召喚されたのは、アトラと同じ歳くらいの白のワンピースに身を包んだ女の子。
金城同様、シオンの場に二体の同レベルモンスターが並び、またエクシーズ召喚が見られるのでは、と期待するがーー
「ターンエンド。」
ーー伏せカードすらセットせず、ターンを終了する。
壁となるモンスター二体を並べただけのプレイングに金城は内心ほくそ笑む。そして、安堵する。
ーーこの決闘、もらった……、とを
金城
手札4枚
LP4000
魔法・罠無し
場
『H−C ガーンディーバ』
シオン
手札3枚
LP100
魔法・罠無し
場
『アトラの蟲惑魔』
『カズーラの蟲惑魔』
「僕のターンだ!ドロー!
手札から『H・C 強襲のハルベルト』を召喚!」
『H−C 強襲のハルベルト』
☆4 ATK1800
ガーンデーヴァの横に並ぶ様に現れたのは大剣を肩に担いだ剣士。
攻撃力は1800とガーンデーヴァに及ばないこそ、今の状況には最適とも言える効果を有している。
「ハルベルトは貫通効果持ちだ!」
「あっそう。」
強襲のハルベルトの攻撃力は1800。対するアトラの蟲惑魔の守備力は1000。
もし、ハルベルトの攻撃が通れば、シオンの負けになるのにも関わらず軽く受け流す。
だ
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