暁 〜小説投稿サイト〜
RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 五話「再会と遭難」
[14/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、隙を見せた高宮に向かって鈍龍を振り下ろした。
「わ、私は……私達は負けない! 最後は、ISと……ISと女性こそが繁栄を勝ち取るのよ! 男なんて認めない! 女こそが……女性こそがこの世界の覇者になるのよ……!? ゲホォ!!」
アスファルトに倒れてる高宮はその野望だけを口にして、最後は血を吐き苦しみながら息を引き取った。
――これが、IS操縦者になった人たちだっていうの?
高宮たちの死体を目に、詩織は自分の信じていたものに裏切られ、心境が乱れ始めた。
「私……これから何を信じればいいのよ?」
「間違っても、こんな兵器が作りだした正義なんかは信じない方がいいぞ?」
と、大剛が答える。
「……」
その後、二人は鈍龍の救援信号を掴んだ玄弖と弾が飛来して発見され、二人は無事に村へ帰ることができた。

家に帰れてホッとする大剛に、玄弖と弾が彼に尋ねた。
「別に、彼女を担いで村まで飛んで行けばよかったんじゃないのか?」
弾が疑問を言う。
「いや……やろうとしたら、彼女に嫌がられてさ?」
「ったく、とんだ女だぜ?」
玄弖も呆れてものが言えなかった。
しかし、翌日には詩織自ら大剛を呼び出してきた。また変なことを言われるんじゃないかと大剛は恐る恐る篠ノ之神社へ行ったが、そこには顔を真っ赤にしながら強気な口調で大剛にこう言う。
「アンタ……このアタシと、ちょっと付き合ってみなさいよ?」
巫女姿の詩織は、仁王立ちしてそう大剛へ言ってきたので、流石に大剛もどういう意味なのかが最初は理解できなかった。
「……はっ?」
「い、いいから! お試しでもいいからさ? その……最初は友達でもいいから、ちょっと付き合ってみたらどう?」
「え、え……え!?」
「その変わり! もうすぐ夏祭りが始まるんだから準備とかの日にはちゃんと手伝いに来てよね!?」
「あ……はい」
「うん! よろしい! それとね大剛?」
笑顔になった彼女は、最後に大剛へこういった。
「なに?」
「実はさ? 家族以外の人には誰にも言わなかったんだけど……私、浪人生なの。IS学園の受験に落ちちゃってさ? 来年こそは! って、受験に励んでいるの。でもさ……あの時アンタの話聞いてて……なんだか、ISとか女尊男卑とかどうでもよくなった気分になってさ? それに……あの高宮さんの最期を見て、何だか嫌気がさしちゃった。やっぱり、私普通の学校にはいって神職の大学に入ろうかなって思うの!」
「神職? 正式な巫女にでもなるのか?」
「単純なんだけど……箒ちゃんの舞の練習に見とれちゃってさ? 最初は形で入った神職のバイトにも興味が出ちゃって、大和撫子めざそうって決めたの!」
「そうか……応援するよ?」
「だから、応援だけじゃダメ!」
「え?」
「さっきも言ったでしょ? お試しでもいいか
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ