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RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 五話「再会と遭難」
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の名を口にした。
「……こんにちは? 大剛君、詩織ちゃん」
「どうして、アンタが!?」
大剛はあの時の優し気な風格とは違い、冷徹な表情に豹変した高宮を見た。
「ごめんなさい? 本当は、大剛君達を監視するために送られたIS委員会の人間なのよ?」
「そんな……!」
「リベリオンズ壊滅のために私たちは……あなたを殺す」
高宮はライフルを二人へ向けた。
「ごめんね? 詩織ちゃん、彼に関わった人間も消すように言われているの……」
「詩織! 離れてろ!!」
大剛は背負っている詩織を下ろすと、彼は鈍龍を展開させた。
――やるっきゃねぇのか!?
「大剛……」
そんな彼を見守りなあら詩織はガードレールの裏側に隠れた。
そして、IS三機の内二機が大剛へ襲い掛かる。しかし、鈍龍は防御力の強いことから彼女らの射撃でも構うことなく突っ込んで鈍龍を振り回す。
一機をそのまま突っ込んで殴りかかって倒し、もう二機はナイフを取り出して斬りかかるも鈍龍が縦となって跳ね返され反撃を受けてやられた。
「次はどいつだ!?」
高宮を探そうとしたが、目の前に彼女の姿は居なかった。だが、背後から彼の名を呼ぶ高宮の姿があった。片手に詩織を捕えて。
「詩織!?」
大剛は、詩織を人質にする高宮へ振り向いて構えたが、下手に動くと詩織の命が危ない。
「動かないで……武器を捨てなさい!」
「……」
大人しく、大剛は鈍龍を地面に捨てた。
「ごめんなさい」
高宮は引金を引き、銃弾を大剛へ浴びせた。RSと同化しているため直に貫通はしないものの、大剛の皮膚にはバットで殴られたような痛みが襲ってくる。
そんな痛みに苦しむ大剛をこれ以上見ることはできなかった。
「やめてください! 高宮さん!?」
「お黙り! 女尊男卑を継続させるためには、イレギュラーとなる対象を処分しなくてはいけないのよ? ISと女性たちの繁栄を続けていくためにも……」
「だからって、そんなことしなくても……」
「男女平等になったら、私たちの存在はどうなるの!? ISが居るからこそ、この理想郷がどこまでも栄えていけれるの……」
そんな高宮の言い分に、大剛は静かに立ちあがった。
「何が……何が理想郷だ! 恐ろしい殺人兵器とそれに毒牙にかけられた人間たちが支配する世界なんて、理想郷を語った地獄じゃないか!!」
「何ですって……この虫けら!」
「こんな世界、俺は認めない……兵器と差別が支配するこんな世界、俺は絶対に認めないぞ!!」
「ふん……志半ばで死になさい!」
「大剛!」
そのとき、詩織は勢いよく自分を押える高宮の腕に噛みついた。
「痛っ!?」
一瞬腕の力が緩んだところを逃げ出し、詩織は彼女から逃れられた。
「大剛! 今!!」
「こんのぉ!!」
大剛は、鈍龍をテレポートで呼び寄せると
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