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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
エイプリルフール!な話
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イプリルフールだから」
「……ああ」
「嘘ついてみました」
「……それで?」
すると、モジモジしながら言う。
「……その、身体引き締まってて良いね」
「……真夜美、お前今日から飯抜きな」
ピシッ、とガラスの割れる音がした。
「……嘘だよね?」
「本当だ。そんなことでエイプリルフールを利用するな。第一だな」
顔をふいっとやると、言う。
「したいなら言え。相手はするから」
すると、顔を赤らめて真夜美は言う。
「……うん」
夫婦の仲が深まった日だった。

連刃から、クレイとクウト

「エイプリルフール?」
「あれ?クウト君知らないの?今日は嘘ついていい日なんだよー?」
アインクラッド四十五層。そこで俺達はそんな話をした。
「エイプリルフール……。結構ざっくばらんとしてるなおいそれ」
「ざっくばらんと言うより……はっちゃけたイベントだよね!」
流石に俺はそれに頷けなかった。すると。
「街にモンスターが現れたぞ!!」
誰かの叫び声がした。
「クレイ!」
「うん!」
走って広場に出ると、キリトとアスナに出くわす。
「お前らもか!?」
「ああ!しかしモンスターなんていったい……」
すると、周囲に笑いが起こる。
「黒の剣士ご一行引っ掛かったなー!」
「暴風戦王達も引っ掛かってるぞ!!」
所々で笑いが耐えない。
「……成る程、集団エイプリルフール作戦か……!」
俺はにやけて悟ってしまう。言わば狼少年ならぬ狼青年をやったわけだ。
「なぁ、企画者は誰だ?」
近くの人間に聞く。
「ああ、ヒースクリフさんだよ。『騙される人間がどれだけいたかでレアアイテムの贈呈を約束しよう』って言ってくれてな」
あ、
「あの男はーーーーー!!!!」
クレイがその顔に笑う。しかし、それでは熱が収まらない。
「おい、野郎共。ヒースクリフに嘘仕掛けるからてめぇら手伝え」
『え、マジですか?』
「報酬俺の手持ちから出すぞ」
エイプリルフールを利用した嘘を付く。
『よしやろう』
乗り気だった。
「あーあ、簡単に騙されちゃった」
「騙す方も悪いが、騙される方が悪いって昔から言うだろ?」
フフッと笑うと、俺はプレイヤーの先頭に立ち、ヒースクリフ嘘だまし作戦を決行した。
結果として騙されたものの、俺の嘘を真実だと思った人物たちからほとぼりが覚めるまで隠れていたのはいい思い出だった。
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