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ピンクハウスでもいい
3部分:第三章
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のは作るものよ」
 由美子はきっぱりと言った。
「自分でね」
「そうなの」
「そうよ。いい?」
 由美子はここで己の恋愛感を言うのだtった。
「まず押す」
「押す?」
「そう。そして次に押す」
 かなり強引な恋愛感であるらしい。
「また押してその次も押して」
「最後は?」
「そこも押すの。いいわね」
「全部押すんだ」
「そういうこと」
 強い声で答えた。
「押して押して押しまくらないと駄目よ、ああいうのは」
「止まらないんだ」
「ええ、とまるわ」
 ここで由美子は不意に言うのだった。
「ただ、とまるのは」
「止まるのは?」
「相手の家よ。それも強引にね」
「えっ、じゃあ」
「そうよ、泊まるの」
 言葉の意味が違っていた。由美子は話をしてそれを理解したのだった。
「ストップしたらそれで終わりだから」
「そうなんだ」
「そうよ。そしてそこでも押すのよ」
 高校生から逸脱した言葉になっていた。だがそれでも由美子は己の主張を変えないのだった。やはり強引な彼女であった。
「もっと細かく言えば迫る」
「迫る・・・・・・」
「そう、迫るの」
 また言うのだった。
「相手が戸惑えばさらにね。わかったわね」
「何か凄いのね」
「好きになったら当然でしょ」
 由美子は当然のように述べた。

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