第6話 いつもと違う誕生日
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
聞きなれた声とともに扉が開いた。
いろは「どちら様…って先輩!!どうしたんですか!?びしょ濡れですよ!!」
八幡「いやそんなん知ってる、傘を忘れてな」
いろは「忘れたって…だったら私に連絡くれればいいのに」
八幡「お前呼んだら何か借りを作っただの言って何か請求されそうだったからな」
いろは「そんなことしませんよ!私をなんだと思ってるんですか…とにかく風邪引いちゃいますから早く部屋に……そういえば何で先輩こっちに来たんですか?まさか!濡れたことを理由にして私の所のお風呂を使って何かいかがわしい事でもしようとしてましたか!?ごめんなさい流石に気持ち悪くて警察呼びそうで無理です!」
八幡「飛躍しすぎだしそんな事しねぇしそんな事大声でいうな!マジで通報されるじゃねぇか」
いろは「はぁ…だったら何でですか?」
八幡「(ため息付きやがった…)いや、まあなんつーか報告を…な」
いろは「?何ですか?」
八幡「……さっき由比ヶ浜に会って告白された」
いろは「え?……う、嘘ですよね?結衣先輩がこんな所に来るはずが…」
八幡「俺の誕生日だから祝いに来たらしい」
いろは「そ、そうですか…でも何で私に報告するんですか?」
八幡「それはだな」
いろは「あ…先輩わかりましたよ。あれですよね、もう部屋に来るなって事ですよね?もうご飯作らなくていいって事ですよね?そうですよね、先輩もう彼女いるんですもんねわ私なんか邪魔ですよね」
八幡「おい一色」
いろは「いいんですよ、先輩。今まで私のお節介ですから、先輩が気に止むことは」
そこから一色は俯く。
八幡「話を聞け」
いろは「な、何ですか?…先輩……」グスッ
八幡「…由比ヶ浜の告白は断った」
いろは「え?……何で…ですか?」グスッ
八幡「気になる…いや好きな奴がいるって言った」
いろは「え?好きな人…」
八幡「そいつはいつも俺の部屋に来て飯を作ったり話したりして、たまに一緒た買い物行ったり祭りに行ったりする。いつもあざとい後輩だよ」
いろは「それって……先輩…それって口説いてますか?」
一色は俯いていた顔をあげ、涙目で上目遣いで俺の顔を見てきた。
八幡「あぁ、口説いてる。一色、俺はお前の事が好きだ。久しぶりの再開から今まで飯を作ったり色々して貰って、たまに来れない時とかお前の飯が食えない時とか物足りないとか寂しいとか思っちまう。なんつーか…だから俺と付き合ってくれ」
いろは「…何ですかそれ?正直ちょっと…いえ結構重いです。」
八幡「…わる」
いろは「でも…」ギュッ
八幡「っ!?お、おい」
いろは「先輩にそこまで思って貰えるのは重い分プラスされて嬉しいです。しょうがないので付き合ってあげますよ」ギュッ
八幡「お、おう……濡れるぞ」
いろは「先輩…ここは先輩も抱きしめる所で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ