暁 〜小説投稿サイト〜
ピンクハウスでもいい
1部分:第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
ある服を一つ指差して問う。
「どう思うかしら」
「これはまた」
 友達は彼女が指差した服を見て困った声をあげるのだった。
「きてるわね、本当に」
「きてるって?」
「きてるじゃない」
 友達はそう答えるのだった。
「それもかなり」
「そうかしら」
「そうよ」
 念を押すように言うのだった。
「まるで兵器よ」
「何処が?奇麗じゃない」 
 しかしその女の子後藤千佳はその言葉に首を傾げるのだった。
「フリフリヒラヒラで」
「それが駄目なの」
 そう千佳に告げる。小柄で大きな黒い丸い目をした童顔の少女を。髪は染めもしないブラウンでストレートに伸ばしている。高校生というよりは中学生に見える感じだった。スタイルもそうである。
「ピンクハウスなんて」
「ピンクハウスがいいんじゃない」
 しかし千佳はそう友達に言葉を返す。
「そのフリフリヒラヒラが」
「まあそれは好みだけれど」
 これは認めた。友人として。
「けれど。それにしてもこれは酷いでしょ」
「そう?」
 カタログの服を実際に指差されても千佳は平気であった。

[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ