1部分:第一章
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ある服を一つ指差して問う。
「どう思うかしら」
「これはまた」
友達は彼女が指差した服を見て困った声をあげるのだった。
「きてるわね、本当に」
「きてるって?」
「きてるじゃない」
友達はそう答えるのだった。
「それもかなり」
「そうかしら」
「そうよ」
念を押すように言うのだった。
「まるで兵器よ」
「何処が?奇麗じゃない」
しかしその女の子後藤千佳はその言葉に首を傾げるのだった。
「フリフリヒラヒラで」
「それが駄目なの」
そう千佳に告げる。小柄で大きな黒い丸い目をした童顔の少女を。髪は染めもしないブラウンでストレートに伸ばしている。高校生というよりは中学生に見える感じだった。スタイルもそうである。
「ピンクハウスなんて」
「ピンクハウスがいいんじゃない」
しかし千佳はそう友達に言葉を返す。
「そのフリフリヒラヒラが」
「まあそれは好みだけれど」
これは認めた。友人として。
「けれど。それにしてもこれは酷いでしょ」
「そう?」
カタログの服を実際に指差されても千佳は平気であった。
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