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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第48話:出産。男に出来る事は何もない。狼狽えるしか出来ないなんて情けない。
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「僕は決めてないよ……そう言うセンス無いから」
言っちゃった、バラしちゃった(テヘ)
「じゃぁ僕の名前は誰が考えたんですか?」
「決まってんだろ、母親だよ。お前のお母さんがセンスの良い名前を考えてくれたんだ」
じゃぁ考えないって言われると困るなぁ……アルル、考えてるかな?
「では僕も母さんにお願いした方が良いのでは?」
妻にではなく、自分の母親にってとこがコイツの面白いところだな。
ってか考え付かなくても良いから、考え続けててほしいんだよなぁ……
「言っておくがビアンカは危険だぞ」
「何がですか? 僕のティミーは置いておくとしても、ポピーやマリーなどの名前は綺麗で素晴らしいと思いますけど」
「お前は知らない。ビアンカの黒歴史を……」
「く、黒歴史……?」
「そうだ。プックルって名前だが、この名前を決めるに当たって他にも候補があったんだ」
「他の候補!?」
「その候補とは『ゲレゲレ、ボロンゴ、プックル、チロル』だ! 如何だ? この4択だぞ。僕が選んだのはプックルだったけど、ゲレゲレって付けられたら最悪だろ!?」
「す、凄い選択肢ですね……」
「よくそのセンスから『ティミー』『ポピー』そして『マリー』って名前が出てきましたね」
「あぁ……ウルフ君の言う通りだ。一歩間違えれば危険だったな」
「10年の歳月がビアンカのセンスを向上させた」
「では母さんの向上したセンスに期待してはダメですか?」
「おいおい……まだゲレゲレ、ボロンゴの2択が残ってる事を忘れるなよ。自分の子供とプックルの子供達に名前を付けたから、もうストックが無くなってるかもしれないだろ。ビアンカに名付けを頼むのなら、ゲレゲレ or ボロンゴを覚悟しろ(笑)」
「どっちを選んでも最悪だけど、双子が生まれた場合は名前確定か……愛せるかな?」
本気か冗談か判らないが、ティミーの言葉に笑いが起きる。
凄く真面目な表情だし、もしかして本気か!?
暫くの間笑いがこの部屋を支配した……
しかしプライベートエリアから産声が聞こえてきて部屋の空気が一変する。
遂に……遂にこの時が来た。
俺に孫が出来る……
“お祖父ちゃん”とは呼ばせない様に今のうちから教育しなければ!
リュカSIDE END
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