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普通の刑事の特殊な日々
第1話 初めての本格的捜査
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のですが、犯人は優秀な事に自分の痕跡を一切消しあたかも自殺に見せかける程で捜査も一時打ち切りになるほどでした。しかし見つけました。とても苦労しました、しかしその代償に証拠を見つける事が出来ました」
と言いながら写真を1枚取り出した。
響希「見えますか?これは君が被害者を殴る蹴るなどした現場を収めた写真です、先ほどの思想はどこへやら、その思想を持った君がイジメをするとは」
少々呆れたように言ってみた。
蓮「それは…いえ、今はそれは関係ありませんそれは事件の証拠にはなり得ません。これは仮に動機に繋がるだけです」
少々動揺したように見えるな。
響希「君は優秀ですね、その通りですよこれはただの動機、それでは証拠の前に少しずつ整理していきます。現場は光が届かない暗闇そして普段から鍵をかけ使用の頻度も少ないしかし被害者はその資料室に何故か入れたそこで手首を切りその後首を吊った、現場には被害者の足跡や血痕や指紋しか出ませんでした。しかし、血痕が入口から続きそして最後は首を吊った壁付近までで閉じている何故わざわざ入口で手首を切る必要があったのか?それは犯人が内部に侵入すること無く被害者を動揺させることが出来るから、そこで案の定動揺した被害者は壁の近くまで行き傷を気にしていたそこへ犯人は近づきロープを被害者の首に巻き自分で引っ張り窒息させたその後ロープを天井の所にくくりつけてあたかも自殺に見せかけた。これが事件の概要です。ではどうやって犯人は移動したか、それは資料室にある棚を利用しています。普通人間の重さが片方に加われば当然棚は倒れる、しかし、あの棚には不自然な程釘が刺され棚はビクともしませんでした。
足跡も衣服の繊維も残らないのはきっとゴム手袋のようなもので擦って消したからでしょう、ちなみに服は被害者のものを着ていた、それもジャージのように目立たないものをね」
蓮「長々とご苦労様です、しかしやはり証拠と呼べるものは無いじゃないですか」
冷静のような表情で蓮は話しているな、しかし…それもここまでかな。
響希「君は以前学校の資料を見たいと言うことで資料室の鍵を借りていたね、その時の担当の先生から聞いたよあそこの鍵を借りると言った人今まで見たことが無いと驚くほどだったから印象に残っていたとね。その時君その鍵の型とってるよね?」
蓮「いえそれは無いですよ、第一高校生でそんな技術ある訳がありません」
響希「そんなことはありません、石膏の様なものは近くのホームセンターのような店に置いていますし、もし仮にそれが無くとも粘土の様なもので型をとるだけで業者に頼めばすぐに作ってくれます。理由も適当に親が家の鍵を学校にあるようなものにして欲しいと頼んで家の鍵は学校で使われているのとほぼ同じようなものだと言えばあちらもプライバシーには関わらないので聞かれることはありません。
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