転生天使にラブソングを
天使の仕事に興味を持った悪魔二人
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ホントに感謝してもらいたいよねー。ゼノヴィアは力押しの攻撃繰り出す度に頭の中のネジが緩んでる気がするし、久し振りに日本に来て一誠君と出会った頃より印象変わってるもんねー』
初めて会った時は祐斗と互角ぐらい強くてクールな女剣士だと思っていたが、今だと祐斗が俺に愚痴を零す事が結構あるんだよなー。
『ゼノヴィアに技の幅を広げてもらいたいのに、彼女は戦闘時何も考えてないと思うんだけど』
と、残念に語る程『騎士』として威厳が失墜している。
「そんじゃ入るけど、静かにな」
「一誠君が先導するから、ゼノヴィアとアーシアさんは緊張せずに付いて来てね」
俺先導の元、俺達は建物に入った事で中に進む。内部の様子としては、一見どこにでもあるオフィスビルと変わりはない。通路を行き交う関係者もスーツ姿だし、今回俺は私服で来てるが神父やシスターと通路ですれ違うけどアーシアが持っている同じ服を纏っている。
神父を見るとフリードを思い出すが、ここにいる神父は皆微笑んでいる。スーツを着た関係者は反応を示さないが、神父やシスターは二人に気付いたのか軽く驚いた様子と共に好奇な視線を向けている。
「・・・・あー、例の」
「・・・・噂には聞いていたが・・・・」
すれ違う者達の小声を聞こえてきたが、そりゃ名前を表記されたストラップを付けていれば認知されてるからな。いくら悪魔の力を封じたとしても、ここに派遣されているエージェントだから二人を悪魔だと分かってるんだろう。それと俺を見るや挨拶をしてくるが、イリナも同様にすれ違う時に挨拶していた。俺は今回織斑一真として居る事だし、創造神黒鐵だと知っている。
「Aイリナ様、お帰りなさいませ」
「織斑様、ようこそいらっしゃいました」
「天使イリナ、ごきげんよう」
「織斑様にイリナ様、あとで主への祈りを見守って下さい」
スーツを着た者から神父やシスターに至るまで、俺とイリナを見かけるや手を組んで祈ってたり頭を下げていた。誰もが俺とイリナを聖者扱いとして敬っていたが、彼らの対応は敬意に満ち溢れている。イリナは天使長ミカエルのAで、ミカエル所有のカードであるAからQの十二枚の内の一枚を担う役職。なのでミカエルの眷属天使は十二名しか存在出来ない。
一方俺はと言うと、全てを創ったと言われている創造神黒鐵であって人間界では蒼い翼人間界本社にいる社長兼CEOをしている。今回はビジネスネームを使っていないので、気軽に呼んでもらいたい所だが役職がミカエルと同等かその上かなので、必然的に様付けとされている。普段はノリの良い男子高生と女子高生にしか見えんが、信徒と社員から見たら存在感がハンパ無いと言う。
「ま、二人から見たら凄い存在にしか見えんかもな」
「確かにそうよねー、今は一真
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