転生天使にラブソングを
天使の仕事に興味を持った悪魔二人
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主に一真君が案内しますが私も補佐的な事をしようと思います」
俺とイリナが敬礼した事で、シスター・グリゼルダも静かに敬礼した。で、天使の仕事を見学するかのようだったがここでは織斑一真と言うより創造神黒鐵だと思っている信者も多いが敢えて織斑一真と名乗っている。
「ああ、天使よ。我が懺悔に耳を傾けてくれたまえ〜」
建物内にある礼拝堂で、跪き懺悔する男性信者。
「ええ、どうぞ。私で良ければお話を聞きましょう」
ここからはイリナの仕事を邪魔しないように、俺とアーシアとゼノヴィアが遠くで見ている。イリナは天使の翼と輪っかをしていて、信者の悩みを聞いていた。信者はこの支部で働く関係者で、天使の存在を認知しているし俺の事も神の存在だと認知されてる。
「遠くから見て分かると思うが、ここでは天使の悩み相談室と化している」
「悩みを打ち明けたい信徒からの相談を持ちかけられて、礼拝堂に訪れる事は教会に居た時にもありました」
「私は戦士だったから、こう言う事に関しては無知に近い」
簡単に説明していると信者からの悩みが、アダルトDVDを沢山借りた事に懺悔していた。ま、ここに神もいるし成人している者なら許してくれるが、駒王学園にいるエロバカ二人組が懺悔したとしても許してくれないだろう。礼拝堂の長椅子で仕事を見学していたけど、悩みはそれぞれあるがそれに答えるイリナの格好が何か可笑しいような。
『イリナよ、純白の羽衣を身に着けて神々しい演出を光力で展開させる必要あるのか?』
『私も演出的に可笑しいと思うけど、仕事としてやっている訳だから口調と態度を正さないといけない。一真君だってそうでしょ?』
『確かにそうだな、創造神黒鐵となった時は一人称が「俺」から「我」になるしな』
『でしょ?でも一真君が黒鐵様となってしまうと、私も周りにいる者達も口調と態度を変えてるけどね』
念話中でもだったが、二人は興味深そうに仕事ぶりを見ていた。彼女らにとってみれば大変勉強になる事だろうが、たまに俺も呼ばれて相談されるけどそん時は大天使化をした我が受ける事が多い。育ってきた環境が俺と違うのか、感覚を共有出来ていないけど気にする事でもない。その後、我もいると聞き付けた信者達が来たので我も訪れた信者達の話を真剣になっていた。
「黒鐵様、私のお悩みを聞いてやってもよろしいでしょうか?」
「我でよければ悩みを聞こうではないか、何、我は年長者で人生の先輩である。何でも申されよ」
「黒鐵様、今度は何時来てくれるんでしょうか?」
「我は人間界のとある場所にいるが、今度こちらに来る時には連絡を入れようと思う」
信者達との受け答えをしていた我であったが、二時間程で相談室は終わった事で大天使化を解除した俺だった。次の仕事へ
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