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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第226話 森の家
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リカは寄りかかり合い、レイナは 崩れ落ちる様にシリカの膝の上にぽふっ と頭を乗せて眠っていた。
そして もう1人、リズも持っていた本をアイマスクにして 眠っていた。
「ああ、リズさんまでっ!」
慌てて、リーファが皆を起こしたから、何とか全員は寝落ちと言う難を逃れたのだった。
「はぁ、アレ見てると……な〜んで こんなに眠たくなっちゃうのかね〜? ひょっとして、スプリガンお得意の幻惑魔法じゃないだろうなぁー?」
「ふふふ、まさか」
リズの言葉だったが あながち冗談とも思えないから不思議だ。キリトの寝顔には、それ程の効力がある様に感じるから。
「いーや、判んないわよ〜? 今度、リュウキに見てもらったら?? 面白いかもしれないよ」
「あはは。リュウキくんも眠っちゃうのかな??」
レイナはリズの言葉を訊いてそう笑っていた。
共に過ごしてきた間は、リュウキも随分と普通? になったが それまでの生活は、考えられないものをしてきたのだ。『睡眠30分』『連続5日は普通。と言うより睡眠いらない』とまで言ってのけていた衝撃は未だに忘れられるものじゃない。
「そーだ。もし リュウキが眠っちゃったら、イタズラしちゃおっか? 寝顔にそっとラクガキしたり〜」
「そ、それは ちょっと……」
流石に寝ている所に……と思ってしまうのはレイナだ。リュウキは本当に気持ちよさそうに眠る。今眠っているキリトにも負けない程に。頬を軽く、本当に軽く指先でつついたり、寝顔を眺めるのが日課だったレイナとしては、面白そうではあるものの、あまり頷けるものじゃなかった。
「リズは本当にやっちゃいそうだからねー。レイ、気をつけた方が良いよ?」
「むっふふ〜ん。とーぜんっ」
アスナの言葉に胸を張るリズだった。
「リュウキくんが怒っちゃっても知らないよー? リズさんに素材アイテムくれなくなっちゃったりするかも?」
「う…… そ、それは困るわね……」
鍛冶屋を営んでいるリズにとって、リュウキは最大級のスポンサーであり、お得意様だ。本気にはしていないけれど、躊躇してしまうリズを見て、レイナは微笑むと。
「眠気覚ましに、お茶入れるよー」
と言って、暖炉で沸かしていたポットの下へと向かっていった。
軽く礼を言った後、リズは ある事を思い出したのか、アスナに訊いた。
「そう言えばさー? アスナはもう聞いた?《ゼッケン》の話」
リズの声に、アスナは首を傾げた。
「ゼッケン? 何?
アインクラッド
(
ここ
)
で、運動会でもするの?」
「あー、ちがうちがう」
その答えを聞いたリズは思わず笑いながら首を振った。
丁度その時、もう空になっていたマグカップに、新たにお茶を追加してくれ
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