暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第226話 森の家
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あ、あはは……」

 苦笑いをしつつ、リーファは続けた。

「でも、ほんとに気持ちよさそうに眠ってますよねー? こっちまで眠くなりそうで……」

 そこまで言った所で、丁度 リズもシリカの様に大きく欠伸をし、更に場が笑いに包まれる。

「だねー。これでリュウキくんも眠ってたら……あはっ」

 レイナは、あの時の事。キリトが木の陰で、リュウキが木の上で眠っていた時の事を思い出し、思わず笑っていた。

「レイー? 愛しい旦那様がお仕事で忙しいからって、そ〜んな 恋しがるんじゃないわよ〜? ちゃーんと帰ってきてくれるって」
「っ/// も、もー からかわないでよーー」
「あはは……」

 リュウキは外せない用事が出来た、と言う事で席を外しているので 現在はログオフ中である。

 確かにレイナは少なからず残念がってはいたものの、仕事の事はよく判るから ちゃんと割り切れているのは当然? だった。いろいろからかわれるのは、仕方ないが……。







 そしてここで、この《22層》と《新生アインクラッド》について語ろう。

 アルヴヘイム・オンライン史上最大規模のアップデートによって、新マップ《浮遊城アインクラッド》が実装されたのは8ヶ月程前――2025年の5月の事だった。

 この世界、ALOは元々デス・ゲームとなってしまったSAOの複製システム上で稼働していた為、そのサーバーにはSAOの舞台であるアインクラッドのデータがそっくりそのまま保存されていたのだ。

 ある男たちの凶行のせいで、《レクトプログレス》自体は、壊滅的なダメージを負い、一時はVRMMOと言うジャンルは、最大の危機を迎えていたのだが、世間体では まだまだ風評被害はあるものの、技術面、安全面を置いては 保証されている、と言う様々な分野の専門家も謳っており、否定的な意見も勿論あるものの、問題はなしと言う結論に至っている。
 
 1人の男のおかげで……親社である《レクト》は生き残る事が出来た、という話は また別だが 最終的に、この世界に生命(いのち)の息吹をもたらしたのは、なんと言おうと、各プレイヤーたちだった。

 沢山大変な事があったけれど、この世界を愛している人が多かったからこそ……、《世界の種子(ザ・シード)》と言う種が蒔かれ、様々な世界が生まれたと言っても良いのだ。


 そして、――何よりも待望したのが、この22層の開通だった。

 この22層の為に、今まで頑張ってきた、と言っても過言ではない。

 水妖精族(ウンディーネ)治癒術士(ヒーラー)細剣使い(フェンサー)のアスナ。
 音楽妖精(プーカ)の歌姫、吟遊詩人(エンチャンター)細剣使い(フェンサー)のレイナ。

 2人は かつ
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