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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第226話 森の家
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なら、剣士だから。例え、城の形が崩壊、世界が崩壊したとしても、心には強く、2人の心には強く残っているのだ。
そして話は明日菜のみに代わる。
玲奈とは違い、彼女は母屋の奥へとある男性と2人切りに
させられ
(
・・・・
)
たのだ。
その時の会話は
『自分は――を専攻している』
『――に就職が決まっていて――……』
『将来的には――……』
と言うものだ。
延々と続くのか、と思える会話だったが、明日菜はただただ感心するように頷くしかできなかった。
回りの大人達が意図して2人に残したようにしか思えない。明日奈はそれを強く思っていたのだ。
玲奈は明日菜が何を話していたのか、誰と話していたのかは知らない。
彼女は彼女で、親戚中に違うことを、
ある事
(
・・・
)
を報告に回っていたのだ。
……それを話す事は玲奈にとっては苦痛でしかない事でもあった。
だが、経営が危うくなったレクトを持ち直した功績の件だから話さない訳にはいかないのだ。だから、これっきりにして欲しいと言う想いだけが彼女にあったのだった。
先程までとはまた違った……それでいて、決して好ましくもない話を訊く事になったから。
『……ほんと、良い相手を見つけたもんだ』
『これでまぁ、一生安泰ってものよね』
『相手が相手だからなぁー。まるで、宝くじに連続で当たったみたいじゃん。正直、羨ましいって』
『色んなパイプだって、間違いなくあるだろうし……、結城家にとってもかなり有益じゃないのか? レクトを簡単に立て直すほどだし』
そう言う会話だって、耳に聞こえてくる。
そこまで大っぴらに言ってはいないものの、嫌というほど、耳に入ってくるのだ。
まるで、皆は、
彼の事
(
・・・
)
を、人として見てない様な気分になる。
彼の事を、稀少品か何かだと思っている様な気分になる。
だからこそ、だった。心を通わせた彼を。
……救ってもらって、そして おこがましい、とは思えるけれど、彼の心の闇も、少し 少しだけ、支える事が出来て……。
心から愛している と言える間柄になったんだ。
それなのに、自分は、彼のことを、《
そうやって見て
(
・・・・・・・
)
選んだんだ
(
・・・・・
)
》と思われている会話だって聞こえてくる。
レイナは、そんなつもりは勿論無かった。いや、有る筈もない。SAOでは、いや仮想世界で現実世界の話は御法度、と言う事もあるが、そんな風にいいわけを積み重ねたい訳じゃない。ただ一言だけ『彼の事が好きだから、愛しているから』とだけ言って、強く、反論だってしたかった。
でも、相手は結城の本家の人間だ。
自分1人のせいで、どれだけ皆に迷惑をかける事になるのか、想像さえつかない。
でも
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