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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第226話 森の家
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りで利用をしているのだが、その家では そこまで眠気を誘われたりしていないのだ。
つまり、この家だけの現象。……不思議な事もあるもの、と僅かに頭を過ぎらせつつ、レイナはシリカのホロウインドウを覗き込んで言った。
「もうすぐそのページも終わりだよ? がんばって、やっつけちゃおう」
「ふ、ふぁ……い……」
寝惚けシリカを見て、アスナは更に笑いながら言った。
「あははは……、部屋、暖かすぎたかな? 温度、下げようか?」
そう訊くと、今度は正面で対面出来る様に合わせた同じく大きめのソファに座っていたリーファが笑いを含んだ声で言った。
「いえ、そーじゃなくて、きっと アレのせいだと思いますよー」
にこやかな笑みで指をさす。
「アレ……?」
反射的に、アスナが視線を向けた。レイナはシリカのフォローをしていたから、見ていない様だ。
「……ああ、ナルホド………」
アスナは、そちらを見て深く納得しながら頷いた。
視線を向けた先には、赤々と燃える暖炉。そして、その前には磨きこまれた木製の揺り椅子がひとつ。その椅子に深々と沈み込み、眠りこけているのは、黒髪の《
影妖精族
(
スプリガン
)
》の少年、キリトだ。そして、そこにいるのはキリトだけじゃない。眠る彼の腹の上では、水色の羽毛をもつ小さなドラゴンが体を丸め、心地よさそうに眠っている。シリカの相棒である《ピナ》だ。
そして、そのピナの和毛に包まれた体をベッド代わりにして、更に一回りは小さな妖精があどけない寝顔を見せている。キリトとアスナの大切な娘であり、リュウキとレイナにとっては大切な妹でもある《ユイ》だ。
三段鏡餅の様に重なって眠っている姿は、本当に心地よさそうだ。
「あはは……キリトくんらしいね?」
レイナもアスナの視線の先の光景を見て納得をしていた。SAOでも よく眠っている姿は見た事があるから……。
一緒にリュウキと暮らし始めてからは、リュウキの方が多いかもしれないけれど、総合をすれば キリトだって負けてない。所構わず、とまではいかないが、安全地帯で、そして心地よい場所を見つけては横になる姿を何度か見ているから。
「うん。GGOから戻って以来、ずっと頑張ってるもんね。仕方ないかな」
「あっ、あれでしょー?」
リーファの隣で本を読んでいたリズが補足をした。
「この間、エギルの店で見てたユイちゃんの」
と、まで言った所で、リーファは、はいっ と挙手をするかの様に手を軽く立てて。
「何とかニクス!」
と、自信満々に答えたのは良いが、それでは答えになってないだろう。
少々呆れた顔を含めたリズ、苦笑いをする2人の姉妹が正式名称を口揃えていった。
「「「メカトロニクス」」」
「
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