第2章:異分子の排除
第22話「仲直りと決別」
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=桜side=
「(...今度こそ、今度こそよ...!)」
「....なにやってんだ?」
「わひゃっ!?」
なんか、ユーリちゃん達の様子を見に来たら生徒会長が整備室の前でなんかやってた。
「わ、私が気付けないなんて...!」
「いや、無駄に精神を落ち着けようとしてたように見えたが?」
「嘘っ!?そこまで深刻!?」
いや、ホントなにしようとしてたんだ?
整備室と生徒会長で何か関連性なんて.....あっ(察し)。
「....頑張れよ。ヘタレさん。」
「...ねぇ、何か“生徒会長”と言った時に聞き捨てならない思念があった気がするのだけれど...。」
「気のせいだ。」
いや、誰がどう見てもヘタレだし...。
「じゃあ、俺は行くから。」
「あ、ちょっと!」
生徒会長の制止も聞かずに俺は整備室へと入る。
止めようとした生徒会長も俺についてくるように整備室へと入り...。
「簪ちゃん、調子はどうだー?」
「....お姉...ちゃん...?」
「あ...えと、あはは....。」
...うん、見事に俺は無視されたな。予想してたけど。
生徒会長は心の準備ができてなかったらしく、笑う事しかできてなかった。
「(やれやれ...。)なんか言いたい事があるみたいだぞ?」
「えっ?」
俺は生徒会長にアイコンタクトで今言うように伝える。
この機会逃したら余計に関係が悪くなりそうだしな。
「っ...、ごめんなさい簪ちゃん!私が、あんな言い方したからずっと...。」
「っ.......。」
互いに何があったか、俺たちは詳細までは分からない。
だけど、お互いどんな気持ちで今まで過ごしてきたかは、少しは分かる。
...これは、俺たちは仲介しない方がいいかもな。
「私は、貴女に危険な目に遭ってほしくなかった。更識としての責任を負わずに、普通に生きて欲しかった...!だけど、私のせいで...簪ちゃんはずっと思い詰めてたのよね...?」
「お姉ちゃん...。」
...なんだ。いざ対面すれば、ちゃんと言いたい事が言えてるじゃん。
「辛かったよね?苦しかったよね?...本当に、ごめんなさい...!」
「...一つだけ聞かせてほしい。...私は“無能”?」
簪ちゃんのその言葉に、生徒会長は反応する。
...なるほど、それがキーワードだったのか。
「そんな訳ない!...簪ちゃんは、私よりずっと強いよ...。」
「っ....!」
だが、その言葉を生徒会長は力強く否定した。
「
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