暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?新たな時代へ〜Step in the Future〜
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う居ない、人化すれば門は開かない。つまり、ケリオン君が還る理由はなくなる。でも『なのはの言う通りだけど・・・やっぱり還るよ』ケリオン君はやっぱり還ろうとした。
「どうして!?」
『・・・僕の本体、酷いでしょ? スマウグが無理やりこじ開けたんだ・・・。ダメージが大き過ぎる。神秘の無いこの次元にこのまま留まり続ける限り、僕たちは死へ向かうんだ』
引き止める理由を考えてた思考が止まる。還らないとケリオン君が死ぬ。そんなことを知ったら引き止めるわけにはいかない。みんなも沈んだ表情を見せる。
「ケリオン。神器を持って来たんだ。今、少し門が開いているな。アールヴヘイムへ共に連れて行ってやってくれないか?」
『もちろんです。神器を、僕の前へ』
こんな時でもルシル君は冷静に事を進める。それが正しいんだろうけど、どこか冷たい印象を抱く。なのはちゃん達は手に持ってる神器をケリオン君の前に差し出した。そして『うん。確かに全部神器だ・・・』ケリオン君は1つ1つに触れていくと、6つの神器は光に包まれて、僅かに開いた門扉の隙間の中へと飛び立って行って・・・門扉が完全に閉じた。アッサリなお別れになっちゃった・・・。
『・・・じゃあ、次は僕だ』
ケリオン君の足先から霧散し始める。私は「ケリオン君!」の手を取ろうとしたんだけど、すぅっとすり抜けちゃった。
『なのは、アリサ、フェイト、アリシア、はやて、ルシル、シャル・・・、そしてすずか。今度こそお別れだ。短い間だったけど、僕はみんなと一緒に過ごせて幸せだった。ありがとう』
「ケリオン君! 私、私は・・・ケリオン君のことが好きでした!」
ようやく伝えることが出来た私の想い。
『・・・うん。僕も同じ想いだよ、すずか。僕もすずかが大好きだ』
ケリオン君が私の目の前に来て、私の額にキスしてくれた・・・のに、やっぱり感触は無くて。ケリオン君が1歩と2歩と離れて行って、『幸せになってね、すずか』手を振りながらケリオン君はまた粒子となって“転移門”へと消えて行った。
そしてあの頃にみたいに一番下から霧散してく。今度は最後の最後までケリオン君が還るのを見送った。今度こそ永遠のお別れ。そう思うと涙が止まらない。両手で顔を覆って泣いていると・・・
「すずかちゃん!」
「アレ!」
なのはちゃんとはやてちゃんの声に私は顔を上げて、涙で滲む視界の中に何か輝いてるのが判った。それはゆっくりと私のところにまで落ちて来て「あ・・・!」キャッチする。
「指輪・・・?」
黄金で出来た指輪だった。ルシル君が「転移門の欠片だな。彼への想いを断ち切りたいなら捨てるべきだな。どうするかは、すずかに任せるよ」そう言って、ジャスミンへと飛び去って行った。
「ちょっ、ルシル!」
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