暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?新たな時代へ〜Step in the Future〜
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てみたら、「いいよ」受けてくれた。
「ようやく中学生になるんやな〜、わたし」
ルシル君と2人きりになって、一緒にソファに座る。リビングを照らすのは月明かりだけ。音もない、ホンマに静かな空間や。
「ああ、あっという間だったな。はやてと出会ってもう4年だ」
「ホンマにな〜・・・。・・・よし」
勇気を出して隣に座るルシル君の肩にもたれ掛る。ルシル君は何も言わんとただ受け入れてくれた。それだけで嬉しい。
(小学生はもう終わりや。1週間ちょっともすれば中学生。そろそろ本気で戦いのステージに立たなアカンよな)
遊園地デートでは頬にキスをして見た。思い出すだけでも全身が熱くなる。そやけどもう1歩踏み込んでかなシャルちゃんやトリシュには追いつけへん。そう。わたしだけが未だにやってへんことがある。それを今日、今この瞬間にやる。
「あのな、ルシル君」
「ん?」
ルシル君の声を聴く度に鼓動が速くなる。わたしは深呼吸を1回。そんで視線をルシル君の目と合わせる。
「わたしな。ずっと伝えたことがあるんよ、ルシル君に。初めて会った時からずっと、ルシル君のことが気になってた。最初は、わたしの孤独を埋めてくれる家族やって。そやけど、その思いはいつしか想いになってた」
思いが想いに変わった最大の原因は、海鳴スパラクーアでお互いの家族を紹介していた時、シャルちゃんが初対面のルシル君にキスして、さらに告白したからや。
――わたしはルシルが好き、ううん、愛してる。顔合わせは今日、この瞬間だった。でもそれだけで十分って言えるほどにこの想いは確かなもの。もしかしたらこの想いは前世のわたしの影響かも知れない。でもその想いはもうわたしのもの。だから、負けないよ――
――わたしかて・・・!――
そのやり取りで、わたしはルシル君への恋を自覚した。それやのに、後から現れたトリシュにも告白の先を取られてしもうた。今の楽しい時間を壊したないから、わたしは何かと理由を付けて逃げてばっかやった。そやけどもう・・・遠慮も、逃げもせぇへん。わたしは・・・
「ルシル君が好き! 家族としてやない! 1人の男の子として! ルシル君が好きです!」
想いを告げた。ルシル君はわたしの想いなんか前々から気付いてるって風に驚くことはなかった。うん。そんなリアクションやろうなぁって予想はついてた。
「・・・正直、嬉しいよ。そう言ってくれて。俺なんかを好きになってくれて、本当に嬉しい」
シャルちゃんやトリシュには見せへんかった反応が返って来たことに驚いた。微笑んだルシル君はわたしに顔を近付けて来たから、ドキッと心臓が止まるかと思うた。キスされるかと思うたから目を瞑ろうとしたんやけど、「??」コツンと額と額をくっ付けただけやった。
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