暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第225話 太陽
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…、闇に光が射す様に 心も変わる事が出来た。

 太陽と自分自身。

 何か、思い入れがあるのだろう、記憶の源泉、――深層域では きっと 何か(・・)を、覚えているのだろう。


 毎日 太陽の光を求めて……、闇から、再び立ち上がる事が出来た。

 そして、出会ったかけがえのない仲間達。一緒にいる時間が、彼女の中の闇を完全に拭ってくれた。自分自身と言う存在を肯定してくれた。


 太陽の光、温かみ。それ以外は空っぽだった心に、思い出に残してくれた物語。









――そして、これは誰もが知る由もない事だが……、とある世界(・・・・・)では、死を、避けられなかった。


 だが、決して絶望をした訳ではない。定められた運命のままに、それでいても、生まれた事に感謝し、出会いの全てに感謝をし、………死を、受け入れたのだ。




 だが、この世界(・・・・)では違う。








 そんな未来を、変えた少女の物語なのだから。

 


 




――……沢山、残してくれた彼女の……、物語の始まりにして、終わりでもある物語。
 
 





 受け継がれていく意思、そして紡ぎ、繋がっていく物語。それはまるで、芽吹き無限の世界を生み続けていく。



 まるで、《世界の種子(ザ・シード)》の様に。













 今日も……、この世界の何処かで鐘の音がなる。この高く、高く……広い晴天に鳴り響く鐘の音。




 この物語の鐘の音を次に託す為の……鐘の音。























「《サニー》もっ! 僕だって、しっかりする時はするんだからねっ!? 僕だって、姉ちゃんにだって、負けないんだからねーーっ!!」



























 それは、笑顔が絶えない仲間たちと、《太陽》の名を持つ少女。


 皆で紡いだ輪……――スリーピング・ナイツの物語。




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