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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第225話 太陽
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のVR世界でも思いましたが……やっぱり、お2人が一番光輝いてましたよ? そのー、所謂、技術面だけじゃなくって、2人の息もぴったりで、流石は双子っ! って思っちゃいました。それも〜一度や二度じゃないですよ」
「あはは……、それ程でも無いですよぉ。でも、二卵性ですから、あまり似てませんけどね? 性格とかも。もうちょっと大雑把なのを直してくれたらいいんですが……」
「あはっ! ほんと、お姉ちゃんは悩みがつきませんね。私から言えば、ランさんも、もうちょっと、柔らかくなってもいいよーな気がしますっ だってやっぱり、几帳面過ぎって思いますしね〜。ユウキとランさん、足して2で割るのが丁度良いかな?」
ニコっと、片目を瞑ってウインクをしていた。
「う〜ん、それはそれはご教授を、ありがとう。……反省しますっ」
それを言われてしまえば、と苦笑いをしながら頭を掻きながら、軽く頭を下げるラン。でも、それも一瞬だった。
「あはははっ。わたしも沢山教えてもらいたいこと、ありますからっ! これからも、宜しくっ」
「もちろんっ!」
ユウキとラン。
2人は双子なのに、歳は変わらないのに。――……片方には『さん』を付け、そして、もう片方は呼び捨て。
……それは なぜなのか? 疑問だが、愚問でもある事だ。2人と接していたら、自然とこうなっていたのだ。その理由は、2人を見ていたら、接したら判るって思える。
「あーっ! 2人して、ボクの悪口言ってたんだねーっ!?」
何やら自分の名前が聞こえてきて、そしていつの間にか、離れた位置で笑ってる2人を見て頬を膨らませながら近づいてくる少女《ユウキ》
飛ぶ様に走ってきていたから、その紺色の長い髪が靡いていた。
優雅に着地すると、ユウキは、2人の前で、両手を腰に当てて、頬を膨らませていた。
それを見た2人は、また 笑顔になった。
「そんな事、ないよー?」
「そーそー、ただ、私達は、ほんと、ユウキは世話が焼けるって言っただけよ?」
絶やさない笑顔。
だけど、ユウキにとっては、やっぱり 別だった。
「もーーっ!! 姉ちゃんっ! それに……」
これは、
彼女
(
・・
)
の物語の中でも、一際輝いていた時の記憶。いや、……輝きを、
取り戻していた時
(
・・・・・・・・
)
の記憶。
いつも、太陽の様に明るかった訳ではない。
苦しかった時もあった。
それは例えるとするならば、――……光から、闇の底にまで叩き落とされた。
絶望をしかけた時だって、もちろんある。
だけど……、そんな時 太陽を見ていたら、光を浴び続ければ…
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