暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第225話 太陽
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のVR世界でも思いましたが……やっぱり、お2人が一番光輝いてましたよ? そのー、所謂、技術面だけじゃなくって、2人の息もぴったりで、流石は双子っ! って思っちゃいました。それも〜一度や二度じゃないですよ」
「あはは……、それ程でも無いですよぉ。でも、二卵性ですから、あまり似てませんけどね? 性格とかも。もうちょっと大雑把なのを直してくれたらいいんですが……」
「あはっ! ほんと、お姉ちゃんは悩みがつきませんね。私から言えば、ランさんも、もうちょっと、柔らかくなってもいいよーな気がしますっ だってやっぱり、几帳面過ぎって思いますしね〜。ユウキとランさん、足して2で割るのが丁度良いかな?」

 ニコっと、片目を瞑ってウインクをしていた。

「う〜ん、それはそれはご教授を、ありがとう。……反省しますっ」

 それを言われてしまえば、と苦笑いをしながら頭を掻きながら、軽く頭を下げるラン。でも、それも一瞬だった。

「あはははっ。わたしも沢山教えてもらいたいこと、ありますからっ! これからも、宜しくっ」
「もちろんっ!」




 


 ユウキとラン。





 2人は双子なのに、歳は変わらないのに。――……片方には『さん』を付け、そして、もう片方は呼び捨て。

 ……それは なぜなのか? 疑問だが、愚問でもある事だ。2人と接していたら、自然とこうなっていたのだ。その理由は、2人を見ていたら、接したら判るって思える。




「あーっ! 2人して、ボクの悪口言ってたんだねーっ!?」




 何やら自分の名前が聞こえてきて、そしていつの間にか、離れた位置で笑ってる2人を見て頬を膨らませながら近づいてくる少女《ユウキ》

 飛ぶ様に走ってきていたから、その紺色の長い髪が靡いていた。

 優雅に着地すると、ユウキは、2人の前で、両手を腰に当てて、頬を膨らませていた。

 それを見た2人は、また 笑顔になった。

「そんな事、ないよー?」
「そーそー、ただ、私達は、ほんと、ユウキは世話が焼けるって言っただけよ?」

 絶やさない笑顔。
 だけど、ユウキにとっては、やっぱり 別だった。





「もーーっ!! 姉ちゃんっ! それに……」






 これは、彼女(・・)の物語の中でも、一際輝いていた時の記憶。いや、……輝きを、取り戻していた時(・・・・・・・・)の記憶。

 いつも、太陽の様に明るかった訳ではない。

 苦しかった時もあった。

 それは例えるとするならば、――……光から、闇の底にまで叩き落とされた。

 絶望をしかけた時だって、もちろんある。

 だけど……、そんな時 太陽を見ていたら、光を浴び続ければ…
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ