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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第四十六話 未来図
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まった。後任がだれになるのか注意する必要は有るだろう。実戦派かそれともトリューニヒトの取り巻きか。しばらくは混乱するし、軍の建て直しに時間がかかるに違いない。万一内乱になっても同盟軍がこちらに攻めてくる可能性は低いだろう。やはり、リヒテンラーデ・ミュッケンベルガー枢軸かな。
「エーリッヒ、まずい事が起こった」
「どうしたんだい、ギュンター」
ギュンター・キスリング、頼りになる友だ。憲兵隊が早期に俺の指揮下に入ったのも彼のおかげといっていい。随分慌てているが何が起きた?
「憲兵隊にオッペンハイマー伯という人物がいる。地位は憲兵副総監、中将だ」
オッペンハイマー伯か。確かこいつは…
「リッテンハイム侯の関係者じゃなかったかな」
「その通りだ。彼がリッテンハイム侯の屋敷の封鎖を破った。何人かの貴族を屋敷に入れたらしい」
「…オッペンハイマー伯も一緒かな」
「ああ、そうらしい。今現地の憲兵隊から連絡があった。どうする?」
「心配は要らないよ、ギュンター」
「しかし」
「オッペンハイマー伯は死にたいらしいね。望みどおり殺してやろう」
「エ、エーリッヒ」
馬鹿な男だ。殺せと命じたのをハッタリだと思ったか? 貴族だから殺せないとでも? 俺がお前たち貴族を嫌いだということが判らなかったらしいな。喜んで殺してやる。お前の死はせいぜい利用させてもらおう。ブラウンシュバイク公もリッテンハイム侯も俺の前に震え上がるといい! 待っていろ。
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