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俺の四畳半が最近安らげない件
猫飼ってるだろ? 〜小さいおじさんシリーズ3
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匹も飼ってるんですか!?」
「匹とか云うなよ」
「じゃあ3頭!3頭飼ってるんですね!?」
「誓って云うが、猫じゃない。ほんともう帰ってくれ」
「じゃフェレット!?アライグマ!?ちょっとその籠見せてくだ」
大家の息子の動きが止まった。ついさっきまでの必死さが急に『ふつり』と切れて、口をばかのように開けている。視線の先には…俺の猫ちぐら。
「………げ」


あの空気読まない白頭巾が、ハンカチカーテンを開けて俺達のやりとりを興味深げに眺めているじゃないか!!!


俺と目が合いそうになると、シャッとカーテンを閉めて引っ込んでしまった。
「じゃ、そういうことで」
俺もドアノブに手を掛けて内側に引っ張る。が、眼鏡はドアの隙間に足を挟んで意外な根性を見せやがった。
「ちょっ…あの、今へんなものが見えた気が」
「えーと、何のことかよく分からないんだけど」
目をぱちくりさせて見せてシラを切る。
「えと、あの…小さい、おじさん…?」
――よし、奴もまた、己の視界に入った変なものが現実かどうか確信が持てていない。さあ、今です。
「あれ親戚のおじさん。小さく見えたのは遠近感の問題だ」
「あぁ、そうかそうか、遠近感か、それじゃ仕方ないですね」
眼鏡は頭を掻きながらぺこりと下げて、お騒がせしました、とドアを閉めた。やれやれ……


「……ってそんな遠近感かもしだすような豪邸貸してねぇよ!!!」


――っち、やっぱだめか。
「やっぱりなんか小さいおじさんがいたよな、中に!!」
「――そっか。今年受験だっけ。……ちゃんと寝ろよ♪」
「ちげーよ眼鏡だからって馬鹿にすんな!!いいからあの籠見せろ!!」
ガリ眼鏡の分際で意外と力が強い。ぐいぐい押してくる。
「親父に言うぞ!?強制執行してもらうぞ!?いいんだな!?」
「わ、分かった分かった色々説明する!…ちょっと出ろ」
「何処に!?」
「奴らにとって俺は『居ないこと』になっているんだ」
仕方ないので、眼鏡を近所の喫茶店に連れ出すことにした。




コーヒーを飲みながら、俺はざっくりと今迄の経緯を説明した。眼鏡はちょくちょく妙な顔をしたが、俺の話を最後まで聞いた。否定はしなかった。一瞬とはいえ、奴も白頭巾を目撃しているのだ。
「つまり、あの白い頭巾の人物は…」
「ああ、『あの軍師』だろうな」
眼鏡は目を輝かせた。
「うわぁ、僕ファンなんです!関羽も見たかったなぁ…」
何だこいつ中国古典マニアか。
「そっちは期待すんな、レギュラーじゃないし白頭巾との関係、最悪だからな」
「残念…あ、何か要るものあったら言ってください!僕なら都合がつくから!」
金持ちだもんなお前の実家。あー助かるわボンボンのパトロン。…とはいえ。
「放っておけ。あいつら調子に乗
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