第3章 VS HERO
7答え合わせ そして
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あの倉庫の事件で俺が生き残ったら付き合って………んん!?」
くふ、思い出したみたい。そう。修一と武偵殺しは修一が生還した時点で、もう付き合ってる仲で、その武偵殺しは理子。つまり
「理子としゅーちゃんってもう付き合ってたりするんだよねー!約束上」
「取り下げだ取り下げ!無しだ無し!無効だ無効!!」
「そんなに否定しなくてもいいだろうが!!」
「いってええええ!てんめっ流石に二発目はヤバ…!!」
理子がワイワイと騒いだ瞬間のこの全面拒否。確かに冗談で言ったが、ここまで否定されると本当にムカつく。
「なんでだよ?さっき理子と付き合えるとか言ったら本気にしちまうとか言ってたくせに」
「…だってよ、そんなんで付き合うってのはなんかこう、違う気がするじゃん?もちろん、理子は俺にとって本当のダチで好きか嫌いかで言われたら好きだし。付き合えるってなるのは素直に嬉しいんだけどさ…」
モゴモゴとなにか言い始めた修一にため息をつく。こいつ本当に典型的な草食系男子だ。もちろん褒めてない。
「恋愛下手くそ」
「うぐ」
「草食系男子」
「うぐぐ」
「意気地なし」
「うぐぐぐ」
「素人童貞」
「なっ!?待て待てそりゃただの悪口だろ!バカにすんなよ!俺はーー」
「は、お前なんかに身体許すやつなんているわけないだろ。見栄はるなっての」
「…くっそぉ!その通りだちくしょー!!」
修一が泣き崩れてしまった。…少しやり過ぎたか。
私が修一をあやすのに、15分かかった。
「それでさー、しゅーちゃん」
「なんだよビッチ」
トッポを食べつつ椅子にまたがり適当に動かしてる理子に修一はまだ棘のある言い方で返してくる。…めんどくさいなぁ。
「しゅーちゃんってさー、理子のこと武偵殺しって認めさせて満足してるかもだけど、それで今の状況ぐるっと変わったのわかってる?」
「あ?状況??」
くふ。やっぱりわかってなかった。よし、ここにうまく漬け込んで…
「さっきの賠償金の話。しゅーちゃん、50万払わないとダメなんだよ。で、さっきまでは理子が25万払ってしゅーちゃんが残りの25万を報酬の30万から払う予定だったでしょ?まあ、報酬は約束したから30万振り込んでるけど」
「それが、どうしたんだ?俺には五万しか支払われないってー」
くふ?
「だからぁ、理子が25万払うってのは理子自身の罪悪感から言った言葉なわけでありまして〜武偵殺しだってばれた以上、払う必要もなくなるんじゃないかなーって」
「あ、あの、理子さん?それはつまり…」
「くふ。ただ負けるだけじゃ嫌だから、仕返しに25万支払わないってのはどう?くふふ、理子、しゅ
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