第3章 VS HERO
7答え合わせ そして
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。
…へえ。
「峰 理子。お前が、武偵殺しだな」
修一が静かにもう一度そう言った。今度は確定申告だ。逃げ道はない。
「あっはははははははははははははははははははははははは!!」
思わず笑ってしまう。心臓がバクバク音を立てる。初めての体験だった。思わず拍手してしまう。こいつ、本当に、面白い!!
「いやーFii Bucuros修一。いやーやられたやられた!そそ、理子油断しちゃったよもー。
うん、その通り。
『理子が武偵殺しだよ』。
くふ、まぁまだ色々と返答出来たけど面白かったからそれで認めてあげる?」
「なんで若干嬉しそうなのかわからんが、まあいいや。分かればいいし」
私が認めると、修一は息を大きく吐いた。しかし問題はここからだ。
「それでどーするんだ?理子の正体が分かったところで決定的な証拠はない。理子を捕まえるなんて無理だと思うけど」
今までの犯罪もすべて証拠を残さないように丁寧にしてきた。
あの兵器全てに指紋一つ付けてないと断言できる。
それに修一の周りに録音器具はない。寝てる間に調べてあるから確実。これなら私が捕まることは一切ない。
と
「あ?何言ってんだ。別にお前が武偵殺しだからって別にどーもしねーよ」
きょとんとした表情で、そんなことを言ってきた。
って
「………え??」
「いや、だからな。さっきも言ったけど俺は胸のモヤモヤを取り除きたくて聞いただけで、別にこれから理子と敵対するつもりも、捕まえるつもりもないって。というかEランクの俺がお前に勝てるわけねぇだろがい」
「…え、と?つまり、本当に聞いただけってこと?」
「そゆことだな。フフンどうだ俺の推理力!中々のもんだろ」
ドヤッとした表情に嘘は見えなかった。え、本当にただの自己満足のために?
それだけのためにあれだけの矛盾点用意して、私を問い詰めたの??
いや、そんなはず…!
「でも修一。もし理子を捕まえることが出来たら30万どころの騒ぎじゃないほどの莫大な金が修一の元にくるよ。それでも、理子を捕まえないわけ?」
「なぬっ!?」
こいつはとことん金に汚いやつだ。金のことを話せばすぐに180度意見を反転させてなにかしてくるはずだ。…というかなぬってなんだ。変なキャラを今更つけるな。
修一は小さく「三十万以上…お肉、食べ放題…」そう呟きジュルリとよだれを垂らしていた。…ほんと、わかりやすいやつ。
その後修一はハッとするとよだれを拭いて理子の方に向き直った。
「まあその、あれだ、確かに理子のことを捕まえるのもそれはそれでアリだ。お肉食べたいし」
「理子より肉かよ」
「何言って
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