第3章 VS HERO
7答え合わせ そして
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ーーRiko sideーー
「お前が武偵殺しってこと、ないよな?」
私が帰る直前、確かめるように修一は問いかけてきた。それは疑問系だが私の返事をわかって言っているような、そんなプレッシャーを含んだ声だった。
驚いて一瞬何を言われたかわからなかった。
まさかこんなにも早く気づくなんて、予定では明日、アリア達との対決直前にでもこちらからバラしてやるかとも考えていたのだが…。
私はヒントを言った覚えはない。カマかけの可能性もある。まだここで頷くわけにはいかない。
「くふ。なにいってんの?理子が武偵殺し??そんなわけないじゃーん!」
「だといいんだけど、どうしてもお前が武偵殺しじゃないとわからないとこがあってな」
「…へぇ、言ってみな。聞いてやるよ」
私は少し素を出しながら聞いてみる。ちょっと気分が高揚してるのは、事件ものの犯人役の立ち位置に自分が立っているからか。
「お前と初めて会った時、疑問に思ったことがある。一つ目は、数だ」
「数?」
私はワクワクを必死に隠しつつ、修一に一歩近づく。
「俺が言ってるのは、この部分だ」
ーーーー
『朝変な機械に襲われてな。戦利品だ』
『うわあ!すごーい!これ7.8機ぶんくらいあるんじゃない!?』
ーーーー
「俺が朝セグウェイもどきから素材を剥ぎ取った機材をお前に見せた時、お前はああ言っていたが・・
どうしてあれだけの機材を見ただけで見たこともないはずのセグウェイが7.8機作れるってわかったんだ?
あのセグウェイもどきは武偵殺しが自作したものらしい。お前がその材料の分量を知ってるのはおかしいだろ」
「…くふ、なるほどね。でもそれだけ?それだけなら探偵科だから昔の事件の資料を読んでて知ってたってのが通っちゃうよ?」
私のワクワクが高まりすぎて顔がニヤニヤしてしまう。ただこれだけなら期待外れだ。私の言い訳が通ってしまう。
修一は「ま、そうだよな」と息を吐く。まさか本当にそれだけで聞いてきたのか?
「二つ目」
私が失望しかけたとき、修一が指を二本立てて理子の方に向けた。なんだ、やっぱあるんじゃん。
ーーーーー
『なんつってな。無理に決まってるだろ。キンジだよ、知ってるだろ遠山キンジ。あいつが4機倒したんだ』
『あ、そうなんだー。あ、でもでもEランクのしゅーちゃんがどうして4機も倒せたの?』
ーーーー
………なるほどね。
「俺が倒した数を自慢してるとこだが、お前はどーして俺の倒したセグウェイもどきの数が4機だってわかったんだ?確かにキンジが倒したのは4機っていったが、俺が倒した数は言ってないぜ」
でも、まだ甘いよ…!
「確かに矛盾は
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