第1章 始まり
3. 金髪ギャルの違和感
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ようにしてくれただけだろうし、もうこれから話すことも話しかけられることもないだろう。
個人的には久々の友達同士みたいな話ができたからちょっと寂しいが。仕方ないさ。
そういうことで、俺は早々に去ろうと――
「じゃあ理子がその資材買い取ろっか?その装備科の人の定価の1.5倍で!!」
「さぁもっと仲良くなろうよ理子さん!!俺あなた大好きだわ!!」
ぐるんと身を翻し、理子の手を強く握る。
全く誰だ力量を測るとか言ったやつは。お互いに利益があるならいいじゃないかいいじゃないか。
俺の身の翻し方とそのテンションに若干引いてる理子に俺は1つ疑問に思う。
「でもよ、お前探偵科なんだろ?なんでこんな資材いるんだ?」
探偵科は主にパソコンなどの電子機器を用いて捜査したり、推理するような学科であると聞いたことがある。こんな資材を受け取ってもなににも使えないだろうに。
「んーと、探偵科の授業でさ、1から物を作る課題出されちゃって。その機材が欲しかったんだよね。見た限りじゃこれかなりいい素材使ってるみたいだしもらえるなら理子も助かるんだよね」
ふーん、探偵科ってそんなこともするんだな。ま、俺は金さえもらえりゃなんでもいい。
「おっけ。んじゃあ交渉成立な!」
「おーいえー?」
これからも戦利品は理子と相談することにしようと思った。
1.5倍はやばいって。今日の飯、肉だけじゃなくてポン酢からおろしポン酢に変えても足りるくらいになりそうだな!!うっひょー!
舞い上がりそうなくらいテンションの上がるおれし。理子と話し合い、金額を決定した。
「うん、おっけ!じゃあ口座に振り込んでおくね!」
「おう!頼むぜ!!」
話し合いも終わり、交渉終了。俺も理子もお互いに承諾し契約は成立した。
「そういえばしゅーちゃん、アリアにもお金要求してたよね」
「お、聞こえてたのか」
あのときかなりの小声で話してたから誰も聞いてないと思っていたが、理子には聞こえてたらしい。
「まーね!理子耳いーし!ねえねえ、いくらもらったの?アリアって意外とお金持ちだから結構もらったでしょ?」
「300円」
「へ?」
俺は指を3本立てて理子に見せる。
「だから300円だよ。明日の朝メシ代」
「それだけ、なの?アリアから貰えるのに?」
「流石の俺もあれだけで何千ももらえるかよ。つーか300円バカにすんなよ?パン3つ買えるからな」
パン3つだけで人間がどれだけ生きることができるか、こいつ分かってないな。
「………ぷ。あっははは!しゅーちゃん面白い!アリアに300円って!小学生じゃないんだから!!あっはは!!」
なぜか理子に爆笑されてしまっ
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