第1章 始まり
3. 金髪ギャルの違和感
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保健室に寄って軽く治療された俺は、クラスへと向かっていた。
実際のところそこまで重症ではなかったようで、これくらいで来るんじゃねーよ的な目線を受けてしまった。まあEランクの扱いなんてのはそんなもんだ、気にしていない。
そう判断し、俺は教室へと向かった。もうすでにHRが始まってしまっているだろうが行かない訳にもいかない。目立ちたくないな…などと考えながら歩き、目的の教室が見えた時だった。
「風穴開けるわよ!!」
なぜか教室から発砲音と女子の声が聞こえた。え、なにそれ怖い。入りたくないんですけど…。
などと思っても、このままというわけにもいかない。恐る恐る後ろから教室に入ると、なぜかそこには銃を天井にぶっ放した姿勢でキレるアリアと、それにビビっている皆様方クラスメイトがいた。
いや待って、全く状況が読み込めないんだけど??
今日はわからないことだらけだと失笑しつつその様子を少しでも理解しようと見渡す。
その直後にアリアは再び天井に向けて弾丸を放った。…あらら、あれ修理費いくらするんだろ、勿体ね。
天井に同情しながら、もう状況を理解するのは不可能と判断しアリアの元へ向かう。
「おいアリア。なんなんだこの状況?」
「あ、修一!あんたこのクラスだったのね!!じゃあ説明して!あたしとこいつの間に恋愛なんてバカげたことなんてないって!!」
アリアは俺を見つけると勢いよく俺の元へやって来て一人の男子生徒を指差した。
その相手も知った顔だった。
「お、チートナルシスト野郎じゃん。同じクラスだったのか」
「なんだよその呼び方!?俺はナルシストじゃない!」
その男子生徒は先ほど俺が頑張って破壊した機械をいとも簡単にやっつけてくれちゃいましたあのナルシストだった。うんざりしたような顔で俺の言葉にかみついてる。
若干テンションというか印象に違和感を覚えたが、初めて見た印象は誤差があるだろうということで気にしないことにする。
それよりも、このよくわからなかった状況がようやく理解できた。
つまりあれか、二人が朝に出会ってることを知ったクラスメイトが二人デキてんじゃね的なノリでからかったら、ノリのわからんこのピンクツインテがキレたと。
んで、朝のを見ていた俺に証言してほしいってことね。朝からわからないことだらけだったからなんかすっきりしたわ。
なるほど…なるほど。
よし、決めた。
「なあアリアよ」
「なによ?」
「仮にさ、俺がいまこいつとアリアは朝からイチャイチャしてて気持ち悪かったですって言ったら、クラスメイトはどっち信じると思う?」
「な!?」
俺はうんうんと頷いた後、近くにいるアリアに耳寄せしてそう脅した
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