暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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様に、突発的に入る事もリュウキにはあった。これまでも、何度かあったからレイナは判るのだ。その上疲れている事もあるから、元気よく賛成したけど、ちょっとリュウキに配慮がかけていたかな、と心配してしまったのだ。
「ははは。大丈夫だよ。……オレも打ち上げしたい」
笑顔でひょい、と手を上げるリュウキ。
――……気を使ってもらわなくても良いよ。いつも、ありがとう。
皆、そう言っている様にも見えたのだった。
再三に次ぐ突発的イベント。
間違いなく本日最後である事は判る囁かな忘年会だ。
ALO内で、開催するか、リアルで集まるかについては、少々悩む所だった。ALO内であれば、今回のクエストで大活躍だった。サポート面においてはリュウキを抑えて、間違いなくMVPだろう、と言う事は リュウキを含む、全員が思っている事だった。そんなユイが100%参加出来るALO内が最大候補だったのだが……、アスナとレイナの2人が、翌29日から1週間、京都府にある父方の本家に滞在すると言う事で、今日を逃すと年内にはもう会う機会はない。
出来た娘であるユイが、そこを汲んで『リアルでお願いします!』と言ってくれたため、忘年会会場は、午後3時からエギルの《ダイシー・カフェ》にて、と言う事になった。
突発故に決まったから、直ぐにエギルに予約電話を入れたキリト。
当然、そんな突然9人分頼む! と言っても、当然ながら『そんな急に言われても食材が足らんぞ』と言ってしまうエギル側も判る。
それでも……予約時間が来れば、皆が揃えば店の名物を全て用意してくれているから、全く商人の鏡だと思う。そんなエギルを支えてくれている人の存在もきっと大きいだろう、とキリトは思った。……自分を支えてくれている
存在
(
アスナとユイ
)
がとても大きいから。
そして、時刻は午後2時を過ぎた所。
〜ダイシー・カフェ〜
忙しく料理の仕込みをしているエギル店主に挨拶を軽く済ませた後、和人は運んできたハードケースを開いた。収められているのは4つのレンズ可動式カメラと制御用のノート型PCだ。
「……なに、それ?」
眉を寄せて、聞いているのは詩乃だ。
和人は、直葉と隼人に手伝ってもらい、カメラを店内の4箇所に設置。それは、この店内の空間の全てをカバー出来る位置を計算している。
最後には、自宅にあるハイスペック据え置き機にインターネット経由で接続して、小型ヘッドセットを装着して話しかけた。
「どうだ? ユイ」
『……見えます。ちゃんと見えるし、聞こえます。パパ』
イヤホン越し、そしてPCのスピーカーからユイの可憐な声が響く。
「OK、
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