暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
[6/17]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
を宛てがっていた。
その時だ。
「見事に、成し遂げてくれましたね」
声が、聞こえた来たのだ。
聞き覚えのある声――だった。まだ、1時間は経っても、2時間は経っていない筈なのに、最早懐かしささえ感じるその姿。今回のクエストを依頼した身の丈3m程の金髪美女《湖の女王ウルズ》だった。
「《全ての鉄と木を斬る剣》エクスキャリバーが取り除かれたことにより、イグドラシルから断たれた《霊根》は、母の元に還りました。樹の恩寵は再び大地に満ち、ヨツンヘイムはかつての姿を取り戻しました。これも、全てそなた達のお陰です」
「いや……そんな。スリュムは、トールの助けがないと、それに 呼び起こした切欠はきっと、この男だと思うし」
一応、リーダー職は自分だったからなぁ、とキリトはウルズに答えていた。そして 相手がNPCだと判っているのだが、思っている事を、言いかけた。トールが、いや フレイヤだった時から、横にいる男の剣に反応していた。トールの力とも言える《雷》の力が 剣に宿ったのも見た。決して無関係じゃないだろう。と思っていたのだが。
「いや、あんまり関係ないと思うぞ?」
「え? そうなのか?」
あっさりと否定したリュウキ。その言葉にウルズも頷いた。
「ええ。かの雷神は 一族の宝を取り戻しに来ただけ……。妖精達の中に かの剣があった事に驚きはしたものの、雷神がすべき事、それは変わらないと思われますよ」
つまりは、リュウキ曰く、『セリフと戦力が多少増えただけ』と言う事だけ、との事。
それに、ウルズもそういった事で、最早間違いはない事は確かだった。
「……ですが、気をつけなさい。妖精達よ。彼ら《アース神族》は、霜の巨人の敵ですが、決してそなたらの味方ではない……」
ウルズの話が続いた所で、リーファが疑問を口にした。
「あの、スリュム本人もそんな事を言ってましたが、それは、どう言う……?」
涙を拭いて、立ち上がったリーファがそう訊ねた。しかし……、ウルズは無言のままだった。恐らくではあるが、リーファの曖昧な質問、それには自動応答エンジンに認識されなかったのだろう。
だが、リュウキはこう考えていた。
「……リーファ。以前のクエスト。海の王リヴァイアサンが言っていた時の事と、今回も同じだよ」
「あっ……」
リーファは、リュウキにそう言われて 思い出した。
そして、レイナがリュウキの傍に立った。
「まだ、
先がある
(
・・・・
)
、って事だね? リュウキ君」
「ああ。その通りだ。――終わりはないよ。
この世界
(
・・・・
)
には、な」
レイナもあの時の事はよく覚えている。
鯨を見て、喜んでいるユイの姿や……、リュウキの楽しそうな笑みを。
その会
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ